地方創生・観光の拠点として機能強化が進む道の駅<2026.3.23>

印刷

最終更新日: 2026年3月23日

ドライブの際に立ち寄りたくなる道の駅

 3月も下旬となり春らしい陽気になってきました。これからの季節、車やバイクでドライブに出かける機会も増えると思いますが、そんな時に立ち寄りたくなるのが各地にある道の駅ではないでしょうか。今や道の駅は単なる休憩施設ではなく、地域活性化や観光の拠点としてさまざまな整備が進んでいます。
 そこで今回は、進化する道の駅について取り上げたいと思います。

道の駅の概要や整備方針について

 道の駅は1993年の設置開始から30年以上が経過しています。2025年末の時点で全国に1,213カ所が設置され、都道府県別では最多が北海道で128カ所、2番目が岐阜県で55カ所、そして3番目が長野県で岐阜より1つ少ない54カ所となっています。
 道の駅を所管する国土交通省は、設置開始から現在に至るまで、道の駅に期待される機能や役割の変遷を「第1ステージ」から「第3ステージ」まで段階的に位置付けています。設置が始まった1993年からの第1ステージは、道路利用者が安心して利用できるよう、24時間使える駐車場・トイレの拡充や、道路情報・観光情報などの発信機能の強化が進められました。
 2013年以降の第2ステージでは、道の駅自体が目的地となるよう、利用者が長時間滞在して楽しめる集客力の高い道の駅が各地に誕生しました。さらに、地域食材の加工場を併設するなど雇用創出や地域連携の場として整備が進んだほか、大規模災害時に必要な情報の発信や避難・救護または復旧・復興の拠点となるよう、防災機能の拡充が図られました。
 そして、2020年以降現在に至るまでの第3ステージは、道の駅を「地方創生・観光を加速する拠点」と位置付け、主にインバウンド観光への対応、防災面の機能強化、子育て応援などあらゆる世代が活躍できる場としての取り組み、などが整備の要点となっています。

長野県内の道の駅の取り組み

 ここからは、第3ステージの整備方針に沿った取り組みを行う県内の道の駅を2カ所紹介します。
 1カ所目は、飯山市にある道の駅「花の駅 千曲川」です。国道117号線沿いにある同駅は、2022年に農産物直売所とカフェを増床・改装し、23年にはビジターセンターやアウトドア拠点となる「モンベル飯山店」を新設しました。インバウンド対応の面では、冬季を中心にスキー場を訪れる外国人観光客による立ち寄りが増加傾向にある中、ビジターセンターが日本政府観光局(JNTO)の外国人観光案内所として認定を受けており、英語対応可能なスタッフが2名常駐して季節に応じたアクティビティ等を案内しています。子育て応援の面では、施設の改装に伴い授乳室やおむつ替え室を新たに整備しました。また、防災面では、飯山市によって道の駅の隣接地に、千曲川の氾濫時等の水防拠点が今後数年をかけて整備される方針です。
 2カ所目は、塩尻市にある道の駅「小坂田公園」です。国道20号線沿いにあり長野自動車道・塩尻ICからも近い同駅は、2020年に策定された塩尻市の再整備計画に基づき、2025年にかけて各施設の改修やリニューアルを実施しました。中でも子育て応援の対応が再整備の最重要事項とされ、新たに「室内子どもアスレチック」や屋外の「子ども広場」が整備されました。また、防災面の機能強化として、非常用電源や断水時でも利用可能なマンホールトイレなどが導入され、2021年には国土交通省から県内初の「新防災道の駅」に認定されました。

地方創生・観光を加速させる道の駅の進化に期待

 今回は施設のリニューアルなどを通じて機能の強化に取り組んだ道の駅を2カ所紹介しましたが、県内には他にも地域の魅力を伝える個性的な道の駅がたくさんあります。これからも、各道の駅では地域の自由な発想と熱意の下で観光や防災などさらなる地方創生に向けた取り組みを加速し、活性化の拠点として地域づくりに貢献していくと考えられます。私たちはそうした道の駅の進化を期待しながら、こらからも楽しんで利用していきたいですね。

2026年3月23日放送 SBCラジオ「あさまるコラム」より(※詳細は「経済月報2026年3月号」に掲載)

 

 

関連リンク

 

 

このページに関するお問い合わせ

産業調査

電話番号:026-224-0501

FAX番号:026-224-6233