「SUWAプレミアム」を創出するSUWAブランド推進委員会<2023・5・27>

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最終更新日: 2023年5月27日

 SUWAブランド推進委員会は、2013年に「産産連携による地域ブランド創出」を目的に設立された官民連携の団体で、「SUWAプレミアム」の認定や商品企画を行っている。

新しい地域ブランド「SUWAプレミアム」

 SUWAプレミアムは、諏訪地域の「ものづくり」を核とした新しい地域ブランドだ。

 諏訪6市町村内で自ら企画・デザイン、または生産する事業者であることが応募資格となっており、作り手の思いを始め、商品の魅力やストーリー、市場性、安心して使い続けられる品質やサポート体制などが審査される。

 認定後は、ブランド戦略に関するプロデューサー、地域のデザイナー、ものづくりや販売関係者、自治体等により、さらに磨き上げられていく。

 コロナ禍では、ネット販売やEコマースに一層の力点を置き、ホームページのリニューアルやPR動画の作成、さらにターゲットを絞ったネット広告発信など精力的な対応を図ってきた。

  こうした取り組みが奏功し、昨年の売り上げは約3,000万円と確かな実績につながっている。

成果の秘訣「オトナゴコロ、くすぐる」

  地域活性化のための地域ブランド創出の試みは多く見られるが、このように成果が上がる事例はあまり多くない。

 当ブランドが成功した秘訣は、当委員会がブランドの磨き上げや品質保証、そしてマーケティング組織として機能している点に加え、「ブランドコンセプト」が明確にされた点だ。

 商品にまつわるストーリーや商品の持つ世界観を表す「ブランドコンセプト」が明確になることで、「楽しい」「興味深い」と言った買い手の感情を惹起し、商品の価値は上がる。

 諏訪地域では、かねてより「東洋のスイス」と称され「精密微細加工を施した製品をつくり出す産地」としての定評があった。この定評を「SUWAプレミアム」の価値につなげた。

 当初のブランドコンセプトは「澄み切った繊細さ」であった。そして、さらに洗練する中で「オトナゴコロ、くすぐる」というキャッチコピーが生まれた。「東洋のスイス」のDNAを受け継ぐSUWAプレミアムは、オトナゴコロをくすぐる逸品となっているのである。

 委員会での商品選定も顧客へのマーケティングも、このコンセプトが軸となっている。

地域ブランドによる地域経済活性化

 改めて「地域ブランドとは」を考えてみるなら、地域名に商品・サービス名を併せた名称を用い、商品・サービス、ひいては地域そのものの価値を高めようとするものだ。

 そうであるなら「諏訪と言えばプレミアムな商品」という認知が広がることで、SUWAプレミアムの売り上げのみならず、諏訪ファンの増加や諏訪地域への誘客など、一体的な好影響が期待される。

 SUWAプレミアムは、ウェブショップのほか、「SUWAガラスの里」、諏訪湖サービスエリア(下り線)で取り扱っている。


(資料)SBC「明日を造れ!ものづくりナガノ」(2023年5月27日放送)

 

 

 

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