クイズで金融経済に強くなる ~エコノミクス甲子園~ <2021.10.25>

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最終更新日: 2021年10月25日

私たちの日常生活に関連が深い金融経済

 金融や経済に関する話題は私達の日常生活に関連が深い重要なテーマですが、一方で聞き慣れない専門用語や難しい理論なども多く、理解を深めるのは大変です。
 そこで今回は、そんな金融経済に関する知識を、若い方、特に高校生の皆さんにクイズを通して楽しく身につけてもらおうという取り組みについてご紹介したいと思います。

クイズを通して金融経済について考えるきっかけを

 その取り組みとは、年に一度、全国の高校生が参加して開催される「全国高校生金融経済クイズ選手権」のことで、通称「エコノミクス甲子園」というクイズ大会です。これは、社会に羽ばたく前の高校生に、世の中がどのような金融経済の仕組みで動いているか理解して読み解き、「自分のライフデザイン」や「自分とお金の関わり方」を、クイズを通して考えてもらうきっかけとするために開催されているものです。
 今年で16回目を迎えるイベントで、決勝に当たる全国大会は認定NPO法人金融知力普及協会が主催しています。そして、各地方の予選大会は各地の金融機関によって主催されており、長野大会は八十二銀行と八十二証券が主催し、私ども長野経済研究所も後援しています。
 参加条件は同じ高校に通う生徒2人一組で、同じ高校から複数のチームが参加することも可能です。参加は無料で、地方大会の参加者には参加賞が、上位のチームには豪華な賞品が贈られます。そして、地方大会を勝ち抜いた1チームずつが全国大会に出場し、最終的に優勝して日本一になったチームには、なんとニューヨークへの海外研修旅行がプレゼントされます。

自信のない参加者にも安心のサポート

 長野大会は2013年から開催されていて、これまでの優勝校は、2013年が長野高校、14年が諏訪清陵高校、15年から18年は松本深志高校が4連覇し、19年は上田高校、そして昨年、20年は松本秀峰中等教育学校となっています。なお、昨年は10校から計17チームが参加しました。
 クイズの内容や形式についてですが、問題は金融や経済の知識を問うものとなります。以前は長野市の八十二銀行本店に県内の参加チームが集まり、ペーパークイズや早押しクイズなどを行いましたが、コロナ禍となった昨年はオンラインによる早押しクイズなどが行われました。
 そして、今年の長野大会も12月に昨年に続いてオンラインで開催されます。参加者の皆さんは長野市に集まる必要がありませんので、ぜひ県内各地の多くの高校生の皆さんにご参加いただきたいのですが、急に金融や経済といわれても、自信がない方にとっては困ってしまいます。
 そこで、大会に参加申し込みをすると無料で事前学習用の教材が届き、予習ができるようになっています。とても無料とは思えない充実した内容のもので、一通り読めばかなり経済に詳しくなります。最初は金融や経済に自信がなくても、クイズの対策はもちろん、今後の生活に必要不可欠な金融経済の知識を自然と身につけることができます。
 さらに、希望する参加者には、八十二銀行の若手職員がサポーターとして事前に学校などにお邪魔し、金融や経済に関する勉強会を開催して、問題のポイントなどをレクチャーします。なので、金融経済の問題に不安を感じる方も、安心して申し込んでいただきたいです。

高校生の積極的なチャレンジを

 長野大会の開催は2021年12月5日(日)で、参加申し込みの締切日は11月21日(日)となっています。申し込み方法や大会の詳細はエコノミクス甲子園のHPをご覧ください。県内の高校生の皆さんには積極的にチャレンジしてもらいたいですし、高校生の親御さんや学校の先生方も、ぜひ高校生たちに参加を勧めてほしいと思います。

 (参考)エコノミクス甲子園

        https://econ-koshien.com/

 

2021年10月25日放送 SBCラジオ「Jのコラム」より

 

 

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