職場のリーダーに求められること<2020.9.11>

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最終更新日: 2020年9月11日

 

職場のリーダーに求められる行動や後輩指導について考える

   私たちの身の回りにはあらゆる組織が存在し、その中にあらゆるリーダーが存在しています。企業でいえば社長を筆頭に、各部の部長や次長、そして課長や係長などの役職が一般的でしょうか。そして、各リーダーにはそれぞれの立場や役割に応じてリーダーシップを発揮し、組織やグループをまとめていくことが求められます。

   実は最近、私自身も新任の管理者としてこうしたリーダーシップについて学ぶ機会がありました。そこで今回は、初めて役職に就くような中堅や若手の皆さんを中心に、職場のリーダーに求められる行動や後輩指導のポイントについて考えてみたいと思います。

リーダーシップを発揮するために求められる行動

 そもそもリーダーシップとは何かというと、指導力や対人影響力を発揮して、目標の達成に導くようメンバーに良い影響を与えることを言います。では、職場でリーダーシップを発揮するためには具体的にどのような行動が求められるのでしょうか。

  まずは、積極的に周囲の人に働きかけることです。例えば、上司への情報提供や意見具申、同僚との協力や連携、そして部下や後輩の指導・育成など、周囲のメンバーを巻き込み、組織全体の業務レベル向上のために進んで行動することが必要となります。そして、こうしたリーダーシップを発揮する機会を自ら作り、意識して行動し続けることが重要です。 

後輩指導の5つのステップ

    リーダーの役割として特に重要な後輩指導には、5つのステップがあります。まず、ステップ1は「動機づけ」で、その仕事をやる意味や必要性を伝えるとともに、リラックスして取り組める雰囲気作りが大切です。ステップ2は「説明しやってみせる」で、手順を追って説明し実演を交えてやってみせることです。ここで需要なのは、模範となるよう正確に省略せずに説明することです。相手に分からない点があれば、質問させるようにして下さい。ステップ3は「やってもらう」で、本人の理解度を確認しながら自分でできるかどうかやってもらいましょう。

   次のステップ4は「評価する」で、出来ている点や良い所をまず褒めてあげて、それから的確な評価やアドバイスをします。最後のステップ5は「フォロー」です。出来た場合はその仕事を任せ、さらに難しいテーマに挑戦してもらいます。もし出来なかった場合は教える側に問題が無かったかも含め、なぜ出来なかったか一緒に考えることが大切です。そして、問題点を明らかにし、再度チャレンジするよう指導します。

 まずは「聴き上手に」

  ここまで、リーダーシップや後輩指導についてお話ししましたが、こうした行動を円滑に行うには、職場における信頼関係の構築やそのためのコミュニケーションが最も重要であることは言うまでもありません。特に、部下や後輩に対しては関心を持って接し、相互理解を深めるために、相手の話をよく聴いてしっかりと受け止める必要があります。

 つまり、リーダーへの第一歩として、まずは「聴き上手」になることが大切です。

 

(初出)SBCラジオ「Jのコラム」2020年9月11日放送より

 

 

 

 

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