長野県設備投資動向調査(2022年度当初計画) 製造業を中心に大幅な増額計画<2022.6.3>
当初計画額は36.1%と大幅な増額計画
22年度の当初計画額は、図表のとおり、全産業で1,149億7千9百万円と前年度実績見込比+36.1%の大幅な増額計画となりました。
業種別では、製造業は、生産ラインの増設や設備の更新などの投資がみられ同+34.1%、非製造業は、店舗の新築や改修、IT化投資などがみられ同+43.1%となっています。
また、投資地域別にみると、投資額の8割以上を占める県内では増産のための工場新設や生産ラインの増設、売上増大に向けた新規出店や店舗改修などがみられ、前年度実績見込比+38.1%となりました。県外や海外でも増額計画となっています。
図表 2022年度業種別・投資地域別の設備投資動向
設備投資DIは19.3%ポイントと2年連続でプラスに
続いて、投資方針を尋ねたところ、全産業で「積極的な投資方針(かなり積極的+やや積極的)」の企業割合が63.2%と前年度に比べ11.3ポイント増加し、2年連続で半数を超えました。
特に、製造業では「積極的な投資方針」が67.7%と2年連続で半数を超え、そのうち「かなり積極的」が22.0%と本項目の調査を開始した03年度以降で最も高い水準となりました。
このように、多くの企業で既存製品等の増産や、情報化・IT化などを目的とした積極的な投資が計画されており、設備投資DI(22年度当初計画額が21年度実績見込額に比べ「増額計画の企業割合」-「減額計画の企業割合」)は、全産業で+19.3%ポイントとなっています。
当初計画額の前年度比、設備投資DIともに2桁のプラスとなっており、22年度の長野県の設備投資は好調が見込まれています。
*今回の調査結果の詳細は当研究所HPで公表しておりますので、ぜひご覧ください。
(2022.6.3)