県内で輝く女性経営者<2021.09.13>

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最終更新日: 2021年9月13日

 

女性経営者の割合が低い長野県

 長野県の生産年齢人口(15~64歳)に当たる女性の有業率は、2017年時点で72.3%(全国平均68.5%)と、都道府県別順位は8位です。一方、長野県の全社長に占める女性社長の割合は20年で6.2%(全国平均8.0%)と、同順位は44位にとどまっています。長野県は女性の有業率は高いですが、女性経営者の割合は少ないのが現状です。
 こうした中、県内で活躍されている3名の女性経営者に、従業員が能力発揮するための取り組みや、働きやすい職場環境づくりに関する工夫などを伺いました(図表)。
   

 図表 活躍する3名の女性経営者

図表

従業員との垣根を作らず人を大切にする経営を実践

 3人の方の経営に共通していることは、社長と従業員といった垣根を作らないことです。誕生日プレゼントを渡す、食事会を開催する、伝わる言葉で語るといった、人や状況に応じた気配りにより、コミュニケーションを充実させ、従業員から出た意見やアイディアを柔軟に取り入れていました。
 特に、女性従業員にとって、経営者が対等な立場を意識して接し、意見を聞き、共感してくれることは、社内で弱い立場・少数派になりがちな彼女たちにとって心強く、積極性や能力を発揮しやすい職場環境をつくり出しています。女性従業員とこうした関係性を構築できるのは女性経営者ならではの強みでしょう。
 もう1つの共通点は、従業員とその家族を大切にする姿勢です。「仕事は大切だが、家族あっての仕事である」ということを社長自ら発信し、休暇を気兼ねなく取得できる職場風土を構築しています。また、常に従業員に関心を持ち、体調や悩みを気にかける姿勢は、従業員の安心感につながり、職場の一体感を醸成しています。こうした人を大切にする姿勢は、経営者に不可欠な要素です。

*詳細は、経済月報9月号トピックスに掲載していますので、ぜひご覧ください。

 (2021.09.13) 

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