県内企業で輝く女性管理者<2020.09.10>
長野県の女性管理者比率は全国ワースト1位
近年、女性の社会進出は進んでいますが、日本の女性管理者比率は世界的にみて低い水準にあります。中でも長野県の女性管理者比率は全国ワースト1位と女性の能力を生かしきれていません(図表1)。
こうした中、県内企業で管理者として活躍しながら、育児を行い、仕事と家庭の両立をしている3名の女性に、女性管理者の強み、苦労・課題、女性が継続的に能力発揮するために必要な環境や組織体制などを伺いました(図表2)。
図表1 管理的職業従事者に占める女性の割合(都道府県別)
図表2 活躍する3名の女性管理者の強みや課題など
働き方の選択肢を増やすことがさらなる女性活躍への第1歩
女性管理者が増えることにより、「円滑なコミュニケーションが生まれ組織力が強化される」、「働く女性としてのロールモデルが増える」、「多様性を持った組織を構築できる」など多くのメリットが生まれます。
今後、生産年齢人口が減少していく中、女性のさらなる能力発揮は欠かせません。働き方の希望は本人のキャリアプランやライフプランにより異なるため、女性に「管理職になれ」と無理強いをすることはあってはなりませんが、働き方のさまざまな選択肢を提示し、育児とキャリアアップを両立させながら働く女性の希望をかなえることのできる組織運営は必須です。
働き続けたい女性が自分らしく働き続けられる職場環境は、女性だけでなく全従業員にとっても働きやすい環境になります。こうした環境下で、やりがいに満ちた仕事ができ、公平公正に評価・登用されることは、従業員のモチベーションを向上させ、好業績につながります。また、採用の増加や離職率の低下など、人材確保の面でもプラスの効果を生むでしょう。
*詳細は、経済月報9月号の「県内企業で輝く女性管理者」に掲載しておりますので、ご覧ください。
(2020.9.10)