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「響生(きょうせい)」の力で無から有をつくり出す株式会社マシンエンジニアリング<2022・06・27>

株式会社マシンエンジニアリング(上伊那郡南箕輪村)は、FA(ファクトリー・オートメーション)システムやFA機器等の設計・製造・販売を手掛けるものづくり企業だ。

時代の変化に対応した事業展開

同社は1979(昭和54)年創業、金属専用加工機の製造から事業を始め、その後、使い捨てカメラなどの自動組み立てラインの製造を手掛けてきた。

デジタルカメラの登場で市場が縮小すると、次はパソコンの普及を見越してCPU(中央処理装置)の検査機の製造を行うなど、常に時代の先を見た事業展開を行ってきた。

現在は自動車関連の生産ラインで使われるFAシステムが主な事業分野となっており、電気自動車関連への挑戦も始めている。

名は体を表す、「マシン」へのこだわり

同社のものづくり力の根底にあるものは、どれだけ使っても同じ性能が連続的に発揮できるマシン(機械)を作り上げる力だ。

その中でも得意としているのがモーターとカムを使った機構であり、多くの製品を開発してきた。カムというのは、モーターの回転運動の方向を直線運動などに変えることができる機械要素である。

この機構により、例えば部品を運ぶ自動機などの製造が可能になる。そして、最先端の技術をプラスすることで、「均一性・速さ・正確さ」と言った付加価値を生み出している。

これにより同社の自動機を使った顧客は、「同じ品質の製品を低コストで確約した納期に収められる」という競争力を得る事ができる。

同社が顧客に提供するFAは、「世界で競争するための武器」なのである。

無から有を生み出す「響生」という企業理念

FAは顧客により全て仕様が異なるため、無から有を生み出す開発力も必須だ。

顧客からの要求仕様書の多くは抽象的で漠としていることが多い。

これに対し同社では、漠とした中から顧客の抱く暗黙のニーズを汲み取り、顧客の期待を上回る機器やFAシステムの形にして提供している。

「これこそ我が社が必要としていたシステムだ」と驚嘆する顧客も多く、顧客に感動を与えることが継続した受注につながっている。

これらを可能にしているのが「響生」という企業理念だ。「人と人とが響き合い影響し合って、新たなモノを生み出していく」という意味が込められている。

同社では多くの技術者が技能士の資格を持っており、この高い能力を保持した技術者同士が「響生」の理念に沿って自由闊達な議論を交わす社風が根付いている。

この議論から生み出されるさまざまなアイデアが、一人だけでは出来ない難解な要求事項に応えることを可能にしている。

「ものづくりは人づくり」、人を生かした企業が生き残る

「ものづくりは人づくり」とは良く言われる言葉だ。

「良いものを作るには良い人が必要だ。そのため企業はまず、良い人づくりを優先的に行わなければならない」ということである。

同社の伊藤忠治相談役も同社の目指すものづくりについて「社員の幸せや協力会社の社員の幸せを最優先に考えてやっていきたい。ものづくりは人づくりなのですから」「人が財産であり、全てはそこから始まると思います」と語っておられる。

人的資本の重要性が指摘されることが多くなっているが、この事にいち早く気づき、取り組んだ企業が生き残っていくのだろう。

  • (資料)SBC「明日を造れ!ものづくりナガノ」2022年6月25日放送

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