工業化学科フィールドワーク

習得させたい知識・技術

(学校の教育内容からの発展)(1)木炭が重金属、有機物を吸着するメカニズムを実験で証明するため独自の浄化装置を製作し、高度な機器を使用して吸着前と吸着後の分析を実施する。また校内で排出される重金属廃液、有機廃液を実際に処理し考察する。(2)学校で自作のドラム缶窯により木炭を製造するため、事前学習のために長野地方事務所林務課様、中島木炭製作所様、信級(ノブシナ)木炭製作所様の指導の元で木炭製造のための知識と就業体験(白炭の製造技術の習得)を実施し、今後の課題研究に役立てる。 

実施内容

実施企業
長野市上下水道局下水道施設課
長野市東部浄化センター 
期間
11月6日、13日、20日
12月4日
(計4回)
参加者数
8名
参加者延べ人数
32名 
実施内容
重金属、有機物の除去実験に木炭(白炭)を使用し、 吸着前(模擬試料)と吸着後の試料を比較するため分析機器にかけ考察を深める。項目:重金属・COD
実施企業
長野地方事務所林務課
炭焼三畳庵(サンジョウアン)
期間
11月19日
11月3日(計2回) 
参加者数
8名
参加者延べ人数
16名 
実施内容
自作のドラム缶窯により木炭を製造するため、 事前学習し各事業所様の指導の元で木炭の製造に関する原理・原則について理解を深める。 また就業体験(白炭の製造)を実施し、今後の課題研究に役立てる。

実施結果

(1)木炭による循環型浄化装置(スベリ台型)を製作し、模擬家庭排水、模擬有機排水、模擬重金属排水を機器にかけ、木炭に対する吸着効果について理解を深めることが出来た。
(2)木炭製造所において間伐材の切断、薪割り、原木の立込、炭化、精錬、出炭、砂掛け等を研修し、白炭の製造工程が理解出来た。また自作のドラム缶窯では、科学的温度変化によって黒炭を製造することに成功した。木炭を使用して簡易循環型浄化装置を製作することが出来た。

考察

(1)循環型浄化装置により有機・無機廃液が吸着している事実が機器分析のデータ結果から考察出来た。吸着の効率化については装置の改良に努め、更に研究と実践を繰り返して行きたい。
(2)三畳庵で白炭研修したノウハウが生き、自作のドラム缶窯では、黒炭を科学的温度変化により製造出来る事が理解できた。未炭化のものは殆どなく、収炭率もよく、市販のものと変わらない燃焼効率の良い黒炭が出来た。

今後の活動

工業化学科で排出される有機廃液、無機廃液、更には有毒ガス発生時の木炭吸着効果について研究を深めるため木炭を加工し製作に取り組む。また、独自の循環型排水処理装置の開発に努める。吸着後は木炭を乾留して還元処理してみたい。更に木炭で電磁波遮蔽材料、有害ガス吸着フィルターの開発に努めたい。

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