「須坂地域金型人材ネットワーク」第一回定例会議が開催されました

「須坂地域金型人材育成ネットワーク」の開催

 産学官連携による新しい人材育成体系の構築と実践という共通理念に基づき、長野工業高等学校と地元企業・団体等により推進されている「須坂地域金型人材育成ネットワーク」の第一回定例会議が平成20年6月19日(木)に須坂市内の会場で開催されました。専門高校と会員企業の連携推進事業で、長野工業高等学校の上野敏先生は、「専門的・実践的な知識や技術有する人材の育成」、「高度なものづくり技術を極める人材の育成」、「上級校への進学を視野に入れた人材の育成」を目標としていきたいとの説明がありました。また、同校機械科の務台隆章先生から、3年生3名が6月~12月末までの毎週月曜日の午後、株式会社鈴木にて長期インターシップを実施し、クリップ(紙バサミ)のプレス抜型の設計・製作・スタンピングの研修を通じて「実践的なものづくりの達成感を生徒達に味わせたい」との報告がありました。指導に当たっている株式会社鈴木の横山勝登総務部長からは「当初の目標を何とか達成したい!」と暖かい激励の言葉をいただきました。
 短期インターンシップについては、同校環境システム科の佐藤正昭先生より、 オリオン機械株式会社株式会社ナディックで今年の夏休みに実施していきたいとの報告がありました。

第一回定例会議の様子

「市場ニーズとソディックの商品力・技術力」の講演会

 第二部では、株式会社ソディック営業技術本部長 小林繁講師をお招きし、「市場ニーズとソディックの商品力・技術力」の講演をしていただきました。昨今の日本経済は、原油・材料価格の高騰等、景気の先行きに不透明感が見られ、国内において工作機械の需要が依然と低迷するという厳しい状況に置かれて<います。その中で「ものづくり」のキーワードを提供できればとのことでした。
 海外の事業所は日本人従業員の割合は少なく、現地従業員が従事し、日本人数名がサポートしています。日本人がいなくても作業できるようにサポートにまわり、日本のものづくりを身に付けてもらえるようにしています。「ものづくり」をトータルサポートすることで、各工程での最新情報やノウハウが蓄積でき、技術課題に対しても常に最適な解決策を提供できる体制の構築や、特徴を見据えた拠点戦略を促進するとともに、市場ごとの変化をすばやく据えるマーケティング網の整備に力を注いでいるとのことでした。次々と新しい技術を生み出し発表しているが、何に使えるかまだ分からないが、今までになかった技術を公表することで、新たなニーズを掘り起こすことも目標のひとつとしているとのこと。精度を追求していくと、その測定する機械・器具も必要となり、測定不可能な高精度を得ているため、技術に終わりはないとのことでした。
 参加者からも「先端的技術の説明を受け、経営に活かすヒントを得た」と大変好評でした。定例会議の中に、第二部としてユニークな技術講演の企画をしていただき、関係者のご努力に深い感謝の意を表します。 (長野工業高校担当コーディネータ 中村天昭氏 記)

「市場ニーズとソディックの商品力・技術力」講演会の様子

関連リンク

このページに関するお問い合わせ

公共ソリューショングループ

電話番号:026-224-0504

FAX番号:026-224-6233