池田工業高校において「池工版デュアルシステム発足式」が開催されました

同校3年生16名の生徒が長期継続型研修に臨む決意を表明

 将来も地元で働き、地域を支える人材を育てるという共通理念のもと、池田工業高校と地元事業所・団体等により推進されている協働教育プログラム「池工版デュアルシステム」(長期継続型研修)の発足式が同校会議室で4月25日に開催されました。
 この研修は、平成18年度から開始され、今年度3年目を迎えます。
 今年度は、希望者の中から選ばれた16名の生徒が、受入事業所・団体の代表者などとともに発足式に出席しました。
 発足式では、本間秀明校長と矢崎敏男池田町商工会会長からのあいさつのあと、今年度生徒の派遣を受け入れる7事業所・団体と支援企業のご紹介がありました。
 生徒自己紹介のあと、受入事業所・団体代表者から生徒ひとりひとりに対して受講許可証が授与され、協定書交換と同時に双方で握手が行われました。
 委嘱状伝達のあと行われた生徒代表による決意表明で、今後1年間の研修に臨む意気込みが述べられました。
 最後に、長野高専地域共同テクノセンターコーディネータ(中小企業ものづくり人材育成事業コーディネータ)の中村天昭氏から「企業での長期研修はすばらしい経験になるので、一生懸命取り組んでください」との暖かい激励の言葉がありました。
 今年度の長期研修は、赤田工業(株)、(株)荻窪金型製作所、JA大北南部燃料工機センター、昭和電工(株)、(株)安曇精工、(有)中山工務店、池田町社会福祉協議会の7事業所において、5月9日から開始される予定です。

本間校長先生によるご挨拶

「池工版デュアルシステム」とは

 池田工業高校と地元事業所による協働教育プログラムで、 毎週金曜日午後の半日(4時間程度)研修を1年間継続することを基本的な実施形態としています。
 各事業所で機械系、電気系、建築系に加え福祉系の仕事に従事し、学校における専門科目の学習を補充し発展させる取り組みです。
 年度末に報告会において研修成果を発表し、高校では各専門科の課題研究として3単位を認定しています。
 長野県下の高校では初めてとなる本格導入でしたが、参加した生徒は受入事業所などの指導や支援によって大きく成長しました。これまでにジュニアマイスターの認定や、国家試験の技能検定機械加工普通旋盤3級合格などの成果が出ており、昨年度は研修先事業所へ就職した生徒もいました。
 さらに、平成19年度から「ものづくり人材育成のための専門高校・地域産業連携事業」(中小企業ものづくり人材育成事業)<文部科学省・経済産業省連携の委託事業>のモデル校指定を受け、国や地域機関の支援も受けています。
 教育活動の一環として、高校と地域社会が一体となって専門技術・技能や職業意識の向上を目指す実践は全国でも数少なく、その取り組みは教育界にとどまらず、ものづくり人材育成を急務とする産業界からも注目を集めています。
 今後も、学校と地域がさらに連携を深め、多様な協働ビジョンを構築することが期待されています。

発足式に参加する生徒と受入企業の方々

関連リンク

このページに関するお問い合わせ

公共ソリューショングループ

電話番号:026-224-0504

FAX番号:026-224-6233