調査結果のポイント
1.コスト上昇分の価格転嫁について
(1)コスト上昇分の価格転嫁割合が半分以下の企業割合は25.4%と、前回(26年7月)調査に比べ7.8ポイント低下
- コスト上昇分の販売価格への転嫁状況については、全産業で「価格転嫁できていない」の割合が7.6%、「5割以下」が17.8%となり、価格転嫁割合が半分以下の企業割合は25.4%と、前回(26年7月、以下同じ)調査に比べ7.8ポイント低下した。
(2)価格転嫁の今後の見通しは、「現状維持」が約6割
- コスト上昇分の販売価格への転嫁見通しについては、全産業で「現状維持」の割合が57.8%と最も多く、「さらに転嫁できる見通し」が18.3%、「さらなる転嫁は難しい」が12.5%などとなった。
2.中東情勢の影響について
(1)業績にマイナスの影響が出ている企業は約8割
- 中東情勢の緊迫化や混乱に伴う現在の企業業績への影響をみると、全産業では「マイナスの影響」が78.4%と最も多く、「影響はない」が14.1%、「不明」が7.4%となった。一方、「プラスの影響」と回答した企業はなかった。
(2)具体的な影響は、仕入価格、エネルギーコスト、物流費の上昇が上位
- 中東情勢の緊迫化や混乱に伴う具体的な影響をみると、「影響が出ている」割合は、「仕入価格の上昇」が81.4%と最も多く、次いで「エネルギーコストの上昇」が67.5%、「物流費の上昇」が55.0%などとなり、コスト面を中心に影響が広がっている。
(3)対応策は、「販売価格への転嫁、価格改定」が最多
- 中東情勢の影響への対応策についてみると、現在実施中の項目では、「販売価格への転嫁、価格改定」の割合が60.2%と最も多く、次いで「省エネ・コスト削減の強化」が43.4%、「仕入先・調達先の見直し」が35.1%、「在庫の積み増し・在庫管理の強化」が28.7%などとなった。
- 今後検討中の対応策では、「販売価格への転嫁、価格改定」の割合が34.6%と最も多く、次いで「省エネ・コスト削減の強化」が31.2%、「仕入先・調達先の見直し」が25.9%などとなった。
リリース資料:付帯調査「価格転嫁の状況と中東情勢の影響に関する調査(2026年10月)」