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最近の新入社員のタイプ・意識と職場での向き合い方<2026年4月10日>

新社会人を迎えて

 この春も、多くの職場で新入社員を迎えたことと思います。新社会人の皆さんは、希望や不安などさまざまな思いを胸に新たな環境で慣れない仕事や研修に取り組んでいるかと思いますが、そうした方々を迎えた職場の皆さんも、最近の若い人たちが何を考え、どう接したらいいかなど、色々と悩まれているのではないでしょうか。そこで今回は、最近の新入社員の傾向や意識と、それらを踏まえた職場での向き合い方などについて取り上げたいと思います。

今年度の新入社員のタイプ

 最近の新入社員の特徴やタイプ、職場の対応について、株式会社産労総合研究所の発表内容を基に紹介します。産労研究所では毎年春に、年度ごとの「新入社員のタイプ」を公表しており、今年度は「世代をつなぐ 大阪・関西万博タイプ」と名付けています。
 今年の新入社員の特徴を詳しくみると、彼らは子供の頃からスマホが本格的に普及していたSNSネイティブ世代で、多くの方が高校生から大学生にかけての時期に新型コロナウイルスの影響を受けています。そうした自由が制限された学生時代を経験した中で、就職活動においてはタイパ(タイムパフォーマンス)やコスパ(コストパフォーマンス)を重視し、効率よく最短ルートで自分に最適な条件のそろった就職先を選択する傾向がみられたようです。中には、インターンシップなどを体験して仕事内容や労働環境を事前に見極めたり、エントリーシートの作成や面接準備のために生成AIを活用したりする学生も多くいました。昨年開催された大阪・関西万博はまさに最新技術で未来社会を実験・体験する場であり、それと同様に今年の新入社員も、自身の経験や最新技術を駆使している点が「大阪・関西万博タイプ」と表現されている所以です。
 こうした特徴を持つ新入社員は、入社後もタイパやコスパを重視し、AIなどの技術を活用しながら効率的に早く成長したいと考えていることと思います。対して、育成を担う職場では、一人ひとりの個性や能力をよく見て、数年後の姿をイメージできるように成長の方向性を示しながら、丁寧かつ具体的・合理的な説明や指示をしていくことが大切と言えそうです。

新入社員はどんな意識か

 ここからは、長野県内の新入社員の方々を対象に長野経済研究所が毎年実施している意識調査の中から、特徴的な傾向などを紹介します。ただ、この春に入社した皆さんへのアンケート調査は現在取りまとめ中のため、参考として昨年(2025年)の春に調査した内容を見てみたいと思います。
 まず、今の会社を選んだ理由について尋ねると、「仕事に魅力がある」が52%で最も多く、次いで「地元企業で通勤が便利」が45%となりました。前年(2024年)の調査でもこの回答が1位、2位となっており、仕事内容を重視する意識が強い一方、地元で自宅から通勤しやすいという点も大きな選択理由になっている傾向が伺えます。
 先輩や上司に求めることでは、「いつでも相談できる雰囲気がある」が75%と非常に多い回答となり、次いで「積極的にコミュニケーションをとってくれる」が58%、「丁寧な指導をしてくれる」が47%となりました。やはり、新入社員の多くが仕事や人間関係に不安を感じており、いつでも相談できる雰囲気や、先輩・上司からの積極的な声掛けを望んでいるようです。
 最後に、今の会社でいつまで働きたいかを尋ねると、半数は「分からない」と回答しましたが、約3割は「定年まで」と回答しました。次いで、「機会があれば転職したい」が13%、「いずれは独立・開業したい」も4%となり、就職に対する多様な価値観が伺えました。

職場での対話を大切に

 今回紹介したような傾向なども参考に、新入社員を迎えた職場の皆さんは、対話を通じて彼らの意識や思いを受け止め理解することを心掛けたいですね。そして、何より新社会人の皆さんがこれから大いに活躍し、飛躍することを願っています。

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