化興株式会社は、1947年にめっき・研磨材料の販売を目的として創業しました。65年には「金属表面処理用FRP槽(商品名:ナファリスタンク)」を日本で初めて開発し、「軽くて強く、腐らない」のキャッチコピーで製造販売を開始しました。
その後も研究を重ね、80年代にはフッ素樹脂と耐蝕FRPの異なる2つの材料を複合する独自技術を開発し、商品名を「化興ケミカルタンク」と名付け、複合シリーズとして製造・販売をスタートさせました。こちらは、耐蝕性・機械強度・耐熱性・保温性・電気絶縁性等の点で優れており、加えて長年の経験と豊富なデータを駆使することで実現できる自由なデザイン性が他社製品と一線を画していると高い評価を得ています。
こうした中、2001年には、メーカー部門、エンジニアリング部門、商社販売部門の3つの事業を一体とするため、関連会社を本社に統合し、現在に至っています。
設計から保守まで一貫対応できる高機能ケミカルタンク
イチ押しは、独自の耐蝕技術を用いた上記の高機能ケミカルタンクと設計から設置後のフォローまで一貫対応できる社内体制です。ケミカルタンクは、スマートフォンや自動車、航空機、半導体などの製造過程において、表面処理やめっき処理を施す際に不可欠な設備です。
加工する部材により写真のようなさまざまな形状があり、ニーズや用途に応じて、使用条件や扱う薬液の種類、温度変化などを考慮し、同社独自の構造計算に基づき一品一様で設計・製造しています。
また、メーカー、エンジニアリング、商社という3つの機能を社内に併せ持っていることから、高機能ケミカルタンク単体の製造にとどまらず、表面処理設備全体の設計・施工、薬液供給装置の提案、さらには導入後の保守・メンテナンスまで一貫して対応できる点も強みです。顧客の生産現場にて最適化されたタンクを提供し、品質の安定やランニングコストの低減にも貢献しています。
さらに、設計段階から豊富な経験を持つ技術スタッフが現場の課題を丁寧に洗い出すことによって、複数業者が関わることで煩雑になりがちな案件もワンストップで解決できる点は顧客からも高い評価を得ています。このため、半導体・電子デバイス、プリント基板、自動車部品、航空機部品など、精度と信頼性が求められる分野での採用実績も多いです。
フッ素樹脂×耐蝕FRPで新しい可能性を持つ高耐蝕複合タンク
ものづくりを支える存在として
近年は、環境分野にも力を入れており、大学と共同で植物性繊維を用いた環境に優しい繊維強化プラスチックの研究開発にも取り組んでいます。
「表面処理に関わる工程をトータルで支え、お客さまの最適を実現し、日本の製造業を足元から支え続けたい」と原隆司社長は、熱い思いを語ってくれました。

これまでさまざまな用途とニーズに合わせたケミカルタンクを製造してきました