多彩な処理技術を集約した一貫加工体制で高品質を実現

印刷

最終更新日: 2026年1月13日

 (株)ヒーテックは、1957年創業の金属の熱処理加工を手掛ける企業です。
 自動車や産業機器に組み込まれる金属部品は、耐摩耗性や強靭性を向上させるために熱処理加工が必要となりますが、同社は北信地方で唯一その工程を専門的に対応できる企業です。
 2022年10月には、処理能力を向上させるため、本社敷地内に最新の浸炭炉を備えた建築面積1,397㎡の工場を新築しました

多彩な処理技術を集約した一貫加工体制

 イチ押しは、素材の受け入れから加工・検査まで、多品種少量であっても一貫して自社内で対応できる多彩な処理技術とそれを支える設備体制です。
 同社の主力技術は、雰囲気熱処理と呼ばれる技術で、これは熱処理炉内に窒素などのガスを充填し、金属部品の酸化を防ぎながら熱処理をする方法です。これにより、光沢のある仕上がりを実現できるとともに、耐摩耗性と強磁性を兼ね備えた部品に仕上げることができます。
 このほか、高周波誘導電波を使った高周波熱処理や真空中で加熱する真空熱処理に加え、表面処理として金属の表面にアルカリ黒色酸化被膜を形成させる黒染、金属の表面に顆粒を打ち付けることにより酸化被膜などを除去するショットブラストなど、さまざまな処理技術を備えています。
 これらの技術を支えているのは、新工場設立に合わせて導入した「Famas集中管理監視システム」と呼ばれる全自動監視システムです。このシステムは、部品を保管している自動倉庫から浸炭焼入れを行う熱処理炉、その他付帯設備の状況まで、工場内の制御室で一括して管理することができます。これにより、さまざまな技術を集約した一貫加工体制が強化され、多品種少量生産が求められる現在の製造業において大きな競争力となってい
ます       

 

新工場内ある熱処理炉は多品種少量生産も可能です 

人材育成と地域との連携を目指して

 同社は、金属熱処理技能士などの国家資格の取得支援にも積極的に取り組んでおり、最難関の特級技能士や1級技能士の資格を取得した社員も増えてきています。
 また、地元の高校と連携して、地域産業を担う実践的なものづくり人材を育成する「デュアルシステム」の受け入れ企業として、職場体験機会を提供しながら、将来の地域産業を担う人材育成にも貢献しています。
 同社は、長年培ってきた多彩な熱処理と表面処理技術、品質管理体制、さらには地域に根差した人材育成への取り組みを強みに、高付加価値のものづくりを支える企業として存在感を高めています。
 「製造業でありながら、お客さまの課題に寄り添うサービス業でありたい、熱処理加工における高品質・高付加価値化をさらに追及したい」と滝澤秀樹社長は思いを語ってくれました 

   

ガス浸炭による熱処理加工された部品。金属の表面層に炭素を拡散させ、これを焼入れすることにより部品表面を硬くして、部品の強度と耐摩耗性を高めています  

株式会社ヒーテック

このページに関するお問い合わせ

産業調査

電話番号:026-224-0501

FAX番号:026-224-6233