Next Stage ~ITで挑む信州企業~ 株式会社マイクロネット
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代表取締役 |
住所:塩尻市広丘野村1376-14 |
当社のコア技術・強み
当社は、本社を神奈川県川崎市に置き、2025年で創立36周年を迎えました。創立と同時に信州事業所を設立し、受託開発事業、技術者派遣事業、自社商品の開発・販売事業について最先端の開発現場で培った、専門性の高い技術をお客様にご提供してきました。特に、信号処理技術、モーター制御技術、画像処理技術に強みをもっており、プリンター産業を端緒とし、電子機器や電子部品、医療、福祉、教育など多岐にわたる分野でさまざまな受託開発ニーズにお応えしています。
具体的には、組み込み、検査装置、IoT等の試作開発において、電子回路設計やファームウェア、アプリケーション設計開発を支援しています。
コア技術の活用事例
●音源可視化装置(SoundViewer)
この商品は、日産自動車(株)より技術ライセンス供与を受けて自社開発し、21年に製品化しました。当社の信号処理技術を生かした製品で、32個のマイクと1台のカメラを搭載したマイクアレイを騒音源に向けることで騒音源を分析し、見える化します。
周波数と音圧と時間の3次元スペクトログラムで解析し、音圧レベルが、カメラ画像上にサーモグラフィーのような形式で可視化されます。マイクからの計測値をビームフォーミング法により処理することで音源を特定しているため、音の専門知識は不要で、初心者でも簡単に騒音源が特定できます。
●モーター制御
また、モーター制御分野におけるハードウェア、ファームウェア開発においても、多くの実績を有しています。
電動化時代のモーター制御開発においても、試作1台から柔軟なカスタムメイドのモーター制御ソリューションをご提供します。PID制御、ベクトル制御等のモーター制御技術を用いて、ステッピングモータ、DCサーボモータ、3相ブラシレスモータ等の制御ソフトを開発しています。Microchip Technology社のデザインパートナーになっているため、同社の評価ボードとモータベンチ(統合開発環境)のノウハウを用いて、モーター制御系に関する情報の収集、ゲイン値の調整、制御アルゴリズムのコード生成を自動で行うことができます。

SoundViewer本体(マイクアレイ)とPC上での分析画面、計測結果(音圧マップ)の画面
今後の事業展望
当社の強みをさらに伸ばしていき、他社が真似のできない領域まで持ち上げていくことで、収益性を高めていきます。
なお、今回ご紹介した活用事例は、(公財)長野県産業振興機構(NICE)主催の長野県新技術・新工法展示会(25年9月・愛知県刈谷市)にて展示し、自動車関連の事業者などからさまざまな反響をいただきました。今後は、自動車業界への販路開拓を推進し、NICEとの連携を一層深めながら、信州の産業発展に寄与していく所存です。
産業調査
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