Next Stage ~ITで挑む信州企業~ 有限会社竹入自動車

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最終更新日: 2025年12月10日

代表取締役
竹入 正一

 有限会社竹入自動車

  住所:上伊那郡辰野町中央226-1
      設立:1969年1月
  従業員数:10人
  事業内容:自動車整備・販売、システム開発・企画、製品開発・
                     プロモーション、Webサイト企画・制作
  電話:0266-41-1044

当社のコア技術・強み

 自動車整備工場を母体とする当社は、2021年にICT事業部を立ち上げ、人工知能(AI)やIoTを活用した先進技術の提供を開始しました。事業部代表の野澤が東京で培ったシステム開発の経験を生かし、ソフトウェアとハードウェアを融合させた柔軟な技術提案を展開しています。「あったらいいねを現実に」をスローガンに、現場の課題に寄り添いながら、迅速な開発スタイルと豊富な人脈を生かしたフットワークの軽さが強みです。
 業務系アプリケーションの開発をはじめ、画像認識AIやデータ分析AI、Jetson・Raspberry Piを用いた組み込み機器の設計など、幅広い技術領域に対応しています。 

コア技術の活用事例

 25年9月、(公財)長野県産業振興機構(NICE)主催の長野県新技術・新工法展示会(愛知県刈谷市)に初出展し、未知なる分野へ挑戦しました(写真)。AI外観検査ソリューション「AINOME(アイノメ)」を中心に紹介し、製造業関係者をはじめ多くの来場者から高い関心を集め、「現場で使ってみたい」「こういう技術を探していた」といった声が寄せられました。この出展は、当社の技術が新たな現場課題の解決に貢献できる可能性を実感する機会となりました。
 このAINOMEは、製造業や大学の研究現場で活用されており、撮影・学習・検査・改善の工程を現場主導で完結できるパッケージとして高い評価を得ています。目視検査におけるばらつきや属人化の課題を解消し、検査精度の向上と人員削減を同時に実現することで、導入企業からは「品質管理が安定した」といった声が寄せられています。
 こうした技術展開は、AI音声文字起こしサービスにも広がっています。製造現場や作業現場における会話や指示をリアルタイムでテキスト化することで、報告書作成の効率化や記録ミスの防止につながり、業務負担の軽減に寄与しています。こちらも、現場のスマート化を支援する技術として、多くの企業様から高評価をいただいています。さらに、技術の活用は産業分野にとどまらず、地域の安全対策にも広がっています。AIによる熊の検知システムの開発を通じて人と自然が共生できる環境づくりを支援するなど、地域社会に根差した技術として注目を集めています。

今後の事業展望

 今後、AIが画像・音声・工程データを瞬時に処理し、業務の多くが自動化される時代が到来します。ロボット技術も進化し、ヒューマノイドが現場で活躍する未来も目前です。人口減少が進む中でも、技術の力で地域を元気にし、人とAIが協力し合える社会を築く。それが、辰野町を起点とする「あったらいいねを現実に」への挑戦です。
 この挑戦は、次世代に向けた教育にも広がっています。AIやプログラミング体験を通じて子どもたちの好奇心を育む活動に力を注ぎ、地元の学校や教育機関と連携して地域課題をテーマにした実践型の学びの場を創出していきます。辰野町だからこそ実現できる温かく本質的な学びを通じ、技術と人をつなぐ“好奇心エンジン”として、地域から未来への挑戦を続けていきます。

このページに関するお問い合わせ

産業調査

電話番号:026-224-0501

FAX番号:026-224-6233