Next Stage ~ITで挑む信州企業~ 株式会社テクネット
代表取締役社長 |
住所:長野市中御所1-16-18 藤栄中御所ビル |
当社のコア技術・強み
設立時、当社は「テクニカル・ネットワーク」という長い名称でスタートしました。それは、通信機能を持ったあらゆる機器とインターフェースを取り、制御やデータの送受信を可能にするための技術開発を目指していたからです。設立当時から「テクネット」という略称は使っていたのですが、それでは社名に込めた本当の意味は伝わらないと思い、長い名称になりました。
当時は通信機器ごとにプロトコル(通信の規格・手順)が異なり、RS232CやRS422、レベル2Aや2Bなど、個別にインターフェースを解析し接続する必要がありました。自動計測装置やオートベンダー機器、ビルコントローラなどに搭載される通信機器もプロトコルの解析が不可欠で、それらのメーカーと情報交換しながら実現していきました。今では通信技術も発展し、インターフェースも取りやすくなりましたが、接続する機器が多岐にわたる中で、当社は強みである高度なネットワーク技術を構築しました。
コア技術の活用事例
そのような技術を活用し、自社で開発したパッケージソフト群が、各サービス業の予約販売や運用管理業務を支援する「STAFFシリーズ」です。ホテル・旅館向けの「HOTEL-STAFF」、ゴルフ場向けの「GOLF-STAFF」、温浴施設向けの「LAND-STAFF」のほか、販売管理システムやPOSシステム、レストラン・オーダーリングシステムなど顧客の要求に応える形で次々と開発してきました。
中でも「HOTEL-STAFF」(写真※開発イメージ)では、自動精算機や自動チェックイン機、自動釣銭機、パスポートスキャナ、クレジット端末、電子レジカード、QRコードリーダー、顔認証機器など、業務に必要なあらゆる周辺機器との接続により、予約管理・フロント会計・顧客管理などさまざまなホテル業務をシステム化することが可能です。
さらに今後、システム間のインターフェースは機器だけでなく、財務管理への自動仕訳や人事管理・勤怠管理システムなどとのインターフェースも必要となります。特に昨今は予約サイトとのインターフェースが重要になり、あらゆるサイトからの予約情報の取得だけではなく、サイトへの残室情報の提供など機能も複雑になってきています。
今後の事業展望
このような状況を踏まえ、現在はスマホなどを利用したコミュニケーション・ツールで情報共有を図り、顧客へのきめ細やかな対応が可能なシステムの構築を急いでいます。例えば、館内の施設の混雑状況を人数カウンターなどで随時監視し、その状況を顧客1人1人のスマートフォンに案内し、待ち時間の短縮を図るなどのサービス開発に取り組んでいます。また、人工知能(AI)の活用も不可欠で、AIチャットボットによるサポートの自動化などを実現していきます。
今後も、当社が所属する長野県情報サービス振興協会(通称NISA)や長野県、信州ITバレー推進機構とさらに連携しながら、観光など信州の産業DXに寄与していきたいと思います。
産業調査
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