自社完結で「つくる・こわす・リサイクルする」の循環を生み出す
 

印刷

最終更新日: 2024年11月8日

 清水口建設(株)は、土木・建築・解体などの総合建設から産業廃棄物処理・リサイクルまでをトータルで担っています。
 1968年に建設業として設立し、89年には産業廃棄物収集運搬業および処分業の許可を得て業務を開始しました。2010年には、総合環境企業である(株)フロンティア・スピリット(松本市)のグループに入り、長野県中信地区を中心に事業を展開しています。

「つくる・こわす・リサイクルする」の循環を生み出す

 同社のイチ押しは、土木・建築、解体、リサイクルを自社で一貫して行うことができる「循環型総合建設業」という事業形態です。
 まず「つくる」については、土木・建築事業として道路の新設や下水道の敷設、公園の整備といった公共工事から、宅地造成や事務所の新築・リフォームなどの民間工事まで、数多くの事業を手掛けています。土木事業においては、2020年度から22年度にかけて3年連続で「松本市優良建設工事」の表彰を受けるなど、高い技術力とノウハウを駆使して住みよい生活環境の基盤づくりを行っています。
 次に「こわす」では、物置や木造住宅などの小型物件から倉庫・ビルなどの大型物件に至るまで、多種多様な解体事業を行っています。解体の際には、安全面や騒音面での配慮はもちろんのこと、適切な分別を行い高いリサイクル率を実現するなど環境にも配慮した解体工事を行っています。

               

廃棄物処分場兼リサイクルセンターは、建物の面積が約2,300㎡で、産業・一般廃棄物の収集運搬から処分、そしてリサイクルを行うことができます

廃棄物処分場兼リサイクルセンターを保有

 「リサイクルする」では、自社で廃棄物処分場兼リサイクルセンターを所有し、産業・一般廃棄物の収集運搬から処分、そしてリサイクルまでを行っています。
 リサイクルする品は、主に木くずとコンクリートやアスファルトなどのがれき類で、木くずはバイオマス発電の熱原料として利用される木質チップへ、がれき類は道路の路盤材などに使用される再生砕石として再資源化しています。
 このように、建設や解体現場から排出される廃棄物などを資源として有効活用することで、環境への負荷を軽減しています。同社はこうした姿勢を創立以来のモットーとしており、循環型社会の構築に貢献しています。  

地域との共存・共栄を図る

 こうした中、多種多様な事業を継続するに当たり、社員の高齢化や人手不足という課題も浮上してきています。この課題に対し、育休制度の充実や有給休暇の増加、さらには資格取得の支援などに取り組み、「働きやすく、働きがいのある職場」づくりに注力しています。
 「今後も社員を大切にし、働きやすい職場をつくっていきたい。そして、地域との共存・共栄を図りながら、循環型社会の構築に貢献したい」と伊藤浩一社長は語ってくれました。
                                     

                 

 (上)木質チップ(右)再生砕石 木くずを木質チップに、がれき類を再生砕石にリサイクルし、再利用できるようにしています

 清水口建設株式会社

 

 

このページに関するお問い合わせ

産業調査

電話番号:026-224-0501

FAX番号:026-224-6233