上質な栗あんをふんだんに使った風味豊かな栗菓子「くがね鹿ノ子」
1923年設立の(株)小布施堂は、上高井郡小布施町で栗を使ったお菓子の製造・販売を行っています。
栗鹿(か)ノ子(のこ)をはじめ、栗羊羹や栗最中、モンブランなど多数の栗菓子を提供しており、全国から多くのファンがお菓子を求めにやってきます。また、小布施を訪れた人に町をより楽しんでもらいたいという思いから和食レストランやホテル、カフェなども展開することで、町づくりにも貢献しています。
栗そのものの味をより楽しめる逸品
同社のイチ押しは、採れたての栗と砂糖で練った栗あんにやわらかく炊いた栗の実を加えた栗菓子「くがね鹿ノ子」です。
「くがね鹿ノ子」は、当社が創業以来販売してきた栗鹿ノ子よりも甘さが抑えられており、栗そのものの味をより楽しむことができます。従来の栗鹿ノ子が甘いと感じる方にも手にとってもらいたい栗菓子となっています。
風味豊かな逸品「くがね鹿ノ子」。同社の伝統的な商品で、全国にファンがいます
こだわりの栗あんをふんだんに使用
小布施町は、寒暖差の大きな気候や酸性の土壌が栗の育成に適しており、室町時代にはすでに栗栽培が始まっていたと言われています。収穫される栗は高品質で、江戸時代には「紀州みかん」、「甲州ぶどう」と並び「江戸三大果」と評され、「献上栗」として幕府への献上品とされるほどでした。
栗の収穫は、9月中旬から10月中旬までの約1ヵ月間で行われます。収穫した栗を同社の工場で加工し、1年分の栗あんを製造します。小布施町の栗だけで補えない分は、県外から上質な栗を仕入れ、補っています。
栗は傷みやすいため、収穫してから時間をかけずに工場に運び、色味や風味を保った状態で加工しています。栗あんは栗と砂糖のみで仕込み、丁寧に仕込まれ、栗の風味をそのまま閉じこめたうぐいす色のなめらかな状態に仕上がります。こうしたこだわりの栗あんは、くがね鹿ノ子にもふんだんに使用されています。
同製品は、小布施堂本店、傘風楼(さんぷうろう)、MIDORI長野店、ながの東急店の同社の県内各店舗や県外の百貨店で販売しているほか、オンラインショッピングでも購入可能。価格は6個の詰め合わせで4,580円(税込)です。
町づくりにも尽力
同社は、1980年代から続く小布施町の町並み修景事業に取り組み、全国から注目される町づくり事業に深く関わってきました。訪れた人が町を心地よく感じてもらえるよう、美しい景観に調和した高級レストランやホテル、カフェを町づくりの一環としてしつらえてきました。
「今後も、こだわりの栗あんを使った風味豊かな栗菓子を提供していくとともに、美しい景観をしっかり守りつつ小布施町の発展に貢献していきたい」と滝澤真紀常務取締役は語ってくれました。
1987年建設の小布施堂本店。滋味あふれる栗菓子を提供するとともに、小布施町の町づくりにも大きく貢献してきました
産業調査
電話番号:026-224-0501
FAX番号:026-224-6233