躍動する信州のITカンパニー ハリコム株式会社

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最終更新日: 2024年4月10日

代表 田中 菜穂子

 ハリコム株式会社

  住所:上田市下之条1761-1
      設立:1968年7月
  従業員数:12人
  事業内容:金属検出機の製造販売、その他電子機器
                製造販売
  電話:0268-22-2927

当社のコア技術・強み

 当社は、現会長の田中清作が創業し、金属検出機メーカーとして業界をリードする基盤を築きました。海外のテクノロジーだった革新的センサー技術を、1960年代初頭、当時日本において第一級無線技術士の国家資格を有していた現会長が国内で製品化に携わったことで拡張し、後に特許を取得して特殊金属検出機の分野で確固たる地位を確立しました。業界では老舗メーカーとして知られ、日本全国および海外の工場で数多くご採用いただいております。
 当社は一般的な食品の金属検知はもちろん、他社様では難しい大型の反物やプラスチック原料等の粉末状の特殊検知、またリサイクル分野では、コンベアを分割して払い出すマルチチャンネルのリサイクルシステム全体を開発・製造しており、この分野においては業界で中心的役割を担っています。機器はオーダーメイドで開発され量産体制を取っていないため、創業時より少数精鋭の匠たちが設計・製造・現地設置・調整を行っています。

コア技術の活用事例

 当社の機器は、製品に混入する金属を検知するのが一般的な使用例ですが、近年は工場設備の保全にも活用されています。例えば、工場では設備のボルト類がコンベアラインに混入してしまう事例が少なくありません。ボルトやワッシャー等が混入し工場設備の破砕機等を通過してしまうと、火災や暴発へとつながる恐れがあるため、危険予防の観点から当社の機器が重要な役割を担っています。
 これらのニーズは拡大しつつあり、工場設備担当者の保全への意識が高まることで、ますます導入が増えていくことが見込まれます。当社はこうした工場設備の保全分野にもターゲットを広げ、営業活動を行ってまいります。

今後の事業展望

 創業者の娘で2代目となる現社長の私が元々専門分野として有していたITや人工知能(AI)に関する知見・ノウハウが当社固有のコア技術と融合し、新たな製品開発等につながり始めています。
 具体的には、デジタル化の進展に伴ってAI技術の積極的な取り込みを進めており、2021年には長野県の「AI-IoT等先端ツール活用DX推進事業」に採択されました。これをきっかけに、遠隔地の機器の見える化や迅速な保守対応などにより、お客様の満足度アップや社内生産性向上に貢献しています。
 ITの高度化により今後5年ほどで工場の設備環境は大きく変革していくと予想されます。そうした中、当社は(公財)長野県産業振興機構の支援も受け、上田地域や関連業界との産学官金連携コンソーシアムが進める生成AIの活用による「スマート検知システム」の開発を目指します。これにより、お客様にさらに使いやすく、格段に生産性が上がるような機器を提供し、生産現場の技術革新を支えていきます。これからも、HARICOM®の金属検出機によってますます多くのお客様のお役に立てるよう、日々製品のアップデートに努めてまいります。

このページに関するお問い合わせ

産業調査

電話番号:026-224-0501

FAX番号:026-224-6233