躍動する信州のITカンパニー 株式会社ズー
代表 藤井 修亮 |
住所:上田市下之郷字浅間原813-12 |
当社のコア技術・強み
当社はパッケージソフトウェアを開発しています。創業当初はソフトウェアの受託開発を主業としていましたが、1988年に地域の薬局から依頼された保険薬局向けレセプトコンピュータの開発をきっかけに、保険薬局向けのパッケージソフトウェア開発に着手し、94年に保険薬局業務支援システム「源内」を発売しました。その他、さまざまなソフトウェア開発を実施し、ゲームソフトの自社開発も手掛けています。独創的な自社ソフトウェアをお客様に提供すべく、自社開発にこだわり、パッケージ製品をリリースしています。
主力事業「保険薬局向け業務管理システム事業」における製品は、保険薬局の主業務である調剤報酬の点数計算請求(レセコン)や、患者管理を目的とした薬歴管理(電子薬歴)、医薬品の在庫管理、本部集計システム、保険薬局専用POS レジなどのシステムの他、医療用医薬品および OTC 医薬品の統合データベースなどを取り揃えています。
コア技術の活用事例
現在、保険薬局向けのクラウド型統合基幹業務システム(画像)を開発しております。クラウド型とすることで特定のハードウェアに依存しないシステム導入を可能とし、これにより、システム導入時の初期費用の引き下げと納品までのリードタイム削減を実現し、製品の競争力を高めます。また、リモートでの納品方法を実現し、人員制約の問題を解決する狙いもあります。開発方法は従来の方法から脱却し、できるだけコードを書かないローコード開発に挑戦、市場の変化スピードに対応できる開発体制を構築しています。
機能における大きな特長は、一元化されたデータベースに基づく高度な経営支援機能と、現場業務効率化機能において薬歴記載業務部分に人工知能(AI)を搭載していることです。特にAIの搭載によって開発した機能は、薬剤師の服薬指導の充実化に大きく効力を発揮すると期待しています。
今後の事業展望
当社が市場とする保険薬局はこれまで閉じられたニッチな世界でした。しかし、ドラッグストアを始めとして、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等が参入し、開かれた市場になりつつあります。一方、ITにおいては国を挙げてのデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の一環として、診療報酬計算機能の共通化や多職種のIT連携が、AIチップのスマホ搭載などエッジコンピューティングの進化と相まってますます進んでいくと予想されます。当社は今の市場にとどまらず、病院や診療所、訪問看護センターなど業種を超えてサービスを提供していきます。また、ゲーム事業においては認知症予防のゲームアプリを開発するなど、BtoCの事業分野でもヘルスケアの要素を取り入れたゲーム開発に注力していきます。
これからのICT、特にスマートフォンを利用したAIの活用などは、若い人からの考え方やアイデアが必要です。そういう意味でも当社は、長野県の「信州P-TECH※」に力を入れており、明日を担ってくれる人材育成にこれからも力を入れていきたいと考えています。
※産業界が必要とするものづくりの技術を有したDX人材を、地元企業・高等学校・工科短大が連携して育成する5年間の教育モデル
産業調査
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