躍動する信州のITカンパニー 株式会社竹村製作所

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最終更新日: 2024年2月9日

代表取締役会長

竹村 國彦

 株式会社竹村製作所

  住所:長野市小島127
      設立:1954年4月
  従業員数:200人
  事業内容:不凍水抜栓、不凍水栓柱等の給水器具、
                浄水装置の開発・製造・販売・メンテナンス
  電話:026-251-0211

当社のコア技術・強み

 当社は、創業以来「使う身になって」という企業理念の下、止水機能と水抜機能を一体化した製品を日本で初めて開発・商品化するなど、寒冷地の水と人々の暮らしを見守ってきました。一方で、近年の激しく変化するビジネス環境や、お客様の多様なニーズに柔軟に応え続けていくためには、新たな技術や製品の創出だけでなく、デジタル技術の積極的な活用による企業自体の変革が必要であると感じています。
 そこで、当社は現在、新製品の開発はもちろん、デジタル技術を活用した製造から販売までを含むビジネスモデルの変革に取り組んでいます。 

コア技術の活用事例

 当社の主要製品である不凍水抜栓や不凍水栓柱は、主に水抜きハンドルを操作することにより、水が凍ってしまう凍結深度より深い地中に水を排出(水抜き)することで、水道管の凍結を防止する仕組みになっています。当社は、近年、このコア技術である「水抜きの仕組み」を応用し、自動で水抜きを行うことができる製品「FICHE(フィーチェ)」を開発しました。
 FICHEは、電気を使わず、低温になると空気を取り込むサーモバルブの働きにより、自動で水抜きを実現する業界初の製品です。2020年に「NAGANOものづくりエクセレンス」に認定され、その後も発明大賞「日本発明振興協会会長賞」、中小企業優秀新技術・新製品賞「優良賞」、関東地方発明表彰「発明奨励賞」など数々の賞を受賞しました。 

今後の事業展望

 23年9月、当社は公益財団法人長野県産業振興機構の支援も受け、経済産業省のDX認定制度に基づき認定事業者と認められました。今後は当社のDX方針に沿い、長年培ってきた強みであるコア技術とデジタル技術とを融合し、さらなる成長を実現すると同時に、既存のビジネスモデルの再構築も実施していきます。
 以下、当社で既に取り組んでいるDXの取り組みについていくつか簡単にご紹介します。
 総務などバックオフィス業務においては、RPAソフトであるBizRobo!(RPAテクノロジーズ(株))を用いた業務の自動化を行っています。
 製造工程においては、長野市の「中小企業DXモデル支援事業補助金」を活用して、パレタイズロボットの導入を予定しています。導入により、工程内の力作業の削減だけではなく、実績の集計・計上作業の自動化にも踏み込むことで、部署横断的なDXを実現させます。
 なお、検査工程においては、人工知能(AI)による鋳物の外観検査装置を自社開発し、正誤判定の精度は十分実運用に耐えうるものとなっています。
 このたび、DXによって企業を発展させていく姿をイメージした当社のオリジナルキャラクター(画像)が誕生しました。今後は、このキャラクターと共に、既存の業務効率化の取り組みにとどまらず、自社の強みを生かした新規事業の創出や取引先企業と共同したDXにもチャレンジし、お客様への新たな価値提供を目指してまいります。

このページに関するお問い合わせ

産業調査

電話番号:026-224-0501

FAX番号:026-224-6233