躍動する信州のITカンパニー　長野テクトロン株式会社

代表　柳澤 由英

長野テクトロン株式会社 　　住所：長野市篠ノ井塩崎2304-1       設立：1984年2月 　　従業員数：90人 　　事業内容：メンブレンスイッチ、カスタムキーボード、タッチパネル 　　              PCの設計・製造および各種システムサービス事業 　　電話：026-292-7220

当社のコア技術・強み

　当社は創業以来、メンブレン（薄型）スイッチやカスタムキーボード、ディスプレイモジュール、タッチパネルPCなどの入力表示装置を設計・製造しているメーカーです。近年では、ホテルのロビーに専用端末を設置して、ホテル周辺のおすすめ飲食店を宿泊客に紹介する「HOTEGURU（ホテぐる）」（下写真）や、東京の飲食店情報をTikTokで紹介する「東京グルメガイド」、長野県内の観光情報や宿泊情報をポータルサイトで紹介し予約ができる「たびネット信州」など、消費者向けの新しい情報システムやサービスの運営も行っています。
　当社の他に６社のグループ企業があり、医療業界やフィットネス業界、飲食業界、リテール業界、オフィス業界などに向けてさまざまな製品やサービスを提供しています。病院向けにサイネージシステムを提供しているグループ企業に当社のハードウェアを供給したり、オフィス向けに社食のデリバリーシステムを運営している企業に当社の販売網を提供したりと、グループ企業間においてもシナジーを発揮するよう事業を展開しています。

コア技術の活用事例

　グループ企業の中には「遠隔画像診断サービス」を提供している企業もあります。遠隔画像診断サービスとは、CTやMRIなどで撮影した患者の画像データをインターネット経由で遠隔地の医師が解析し、診断を行うサービスです（下写真）。地域や医院によっては、医師が不足する場合でも患者が専門的なアドバイスを受けられたり、複数の専門家から診断を聞くことができ、セカンドオピニオンを得られるなどのメリットがあります。
　こちらの企業は2019年のグループ加入から年々依頼件数が増えている一方、使用している他社製のシステムに限界が生じたため、当社でシステム構築を行いライセンス提供する予定です。グループ内で付加価値を高められるのと同時に、当社として新しいシステムサービスの開始にもつながりました。

今後の事業展望

　今後は、事業全体におけるシステムサービスの割合を増やすと同時に、製造分野においてはデジタルトランスフォーメーション（DX）によるさらなる業務効率化に取り組んでいく方針です。22年には、長野県ITコーディネータ協議会様をはじめとした各団体の御支援の下、経済産業省による「地域DX促進活動支援事業」に取り組ませていただき、DX推進計画書を作成しました。また23年7月には国のDX認定制度による認定事業者にも選ばれました。
　これからも、積極的に新しい事業にチャレンジしていきたいと考えています。