躍動する信州のITカンパニー 株式会社アコーズ

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最終更新日: 2023年8月10日

代表 佐々木 邦雄

 株式会社アコーズ

  住所:飯田市鼎切石4376-4
      設立:1992年5月
  従業員数:7人
  事業内容:健康・医療関連機器および解析ソフトの企画・開発・
                製造・販売
  電話:0265-53-6571

当社のコア技術・強み

 当社は創業以来、OEM・ODMを中心にさまざまな製品を開発してきました。自社製品としては、加速度センサーを活用した無線通信活動量計や、活動量計と連携した「健康管理システム AWDS」を提供しています。これらの製品は、個人の活動量を計測・管理し、健康増進に役立てることができます。
 当社の技術は大手企業の健康増進事業の実用化にも利用されており、その信頼性と高い性能が評価されています。また、2013年には医療機器製造業の登録をし、高齢化社会に貢献するため医療機器の開発にも取り組んでいます。
 最近では、加齢による筋力や心身の活力低下(フレイル)などの傾向を歩行速度の観点から把握することに着目し、足首に装着する新しいデバイス「歩行能力計 WALKX」(下写真)を開発しました。これは、独自のアルゴリズムと特許取得技術を活用して歩行速度や歩幅など6つのデータを計測し記録するもので、高齢者のフレイル予防などの研究用途にも用いられ注目されています。

コア技術の活用事例

 歩行能力計WALKXは、歩行速度や歩幅等を計測することで、利用者の歩行状態を把握することができます。現在、東京都で日常の歩行をモニタリングし、フレイルおよび生活習慣病の予兆を早期に発見するための研究にも使用されています。
 使い方は、利用者の足に常時WALKXを装着し、スマートフォンまたはパソコンでデータをアップしてクラウドサーバーに記録します。専用WEBサイトによりデータをグラフ化することで可視化され、歩行状態の傾向を見ることでフレイルの予防につなげています。

今後の事業展望

 当社の経営理念は、「子供から高齢者まで、全ての人々に対し、技術開発力をもって健康づくりに貢献できる企業となること」です。コア技術の活用に向け、今後は長野県の「コンソーシアム活用型ITビジネス創出支援事業」の補助金等を活用し、介護施設向けの高齢者見守りシステムの開発を進めていきます。このシステムは、従来の計測デバイスの技術とITシステムを組み合わせることで実現します。利用者の足首に装着するWALKXの技術を利用し、活動状況を管理者や家族に通知することができます。
 当社は自社工場を保有していませんが、飯田地域の企業に製造業務を委託しています。地域の企業や大学と連携していくことで、地域経済の活性化にも寄与し、また、見守りシステムの開発を通じて介護施設のシステム化を進め、長野県が推進する「信州ITバレー構想」にも貢献していきたいと思っています。これからも、信州飯田から全国および世界に向けて情報を発信できる企業を目指して、飯田の地で商品の企画・開発・製造を行っていきます。

このページに関するお問い合わせ

産業調査

電話番号:026-224-0501

FAX番号:026-224-6233