自動車小売

印刷

最終更新日: 2022年11月10日

最近の業界動向

  • 自動車小売業は、新車販売業者、中古車販売業者、自動車整備を主業とする販売業者などさまざまな事業者が存在する。新車販売業者の多くは、メーカーと強く結びつき特定メーカーだけを取り扱う系列自動車販売事業者(以下、ディーラーという)が主となっている。そのため、取り扱うメーカーの新型車投入やモデルチェンジといった動向に販売も大きく左右される。
  • 全国の新車登録台数は、人口減少や若者の車離れなどを背景に、1990年の778万台をピークに減少傾向にある(図表1)。
  • 現在、新車販売は買い替えが主体となるが、車の性能向上等により自動車の平均使用年数は長期化しており、乗用車(軽自動車を除く)の平均使用年数は、2000年の5.84年から21年には8.84年に延びている。 そのため買い替え需要は鈍化している。

図表1 全国・長野県の新車登録台数(普通車・小型車・軽自動車)の推移

 

長野県内の動向

  • 長野県における過去15年の新車登録台数は、図表1のようにリーマンショック後の2009年と東日本大震災が発生した11年に大きく減少したものの、12年以降はおおむね横ばいで推移していた。しかし、20年以降は新型コロナの感染拡大や半導体不足に伴う自動車生産の遅延等の影響で大きく減少しており、21年には約7万4千台と19年と比較して約18%の落ち込みとなった。 
  • こうした厳しい環境の中、ディーラーは、取り扱う車種のラインナップを増やすとともに、販売の効率化を図る目的から統廃合を進め、図表2のように02年と比較して、全国、長野県ともに新車を取り扱う自動車小売事業所数は減少している。

図表2 全国・長野県の自動車小売事業所(新車販売)数の推移

このページに関するお問い合わせ

産業調査

電話番号:026-224-0501

FAX番号:026-224-6233