きのこ生産

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最終更新日: 2021年11月10日

最近の業界動向

  • きのこの人工栽培は、菌床栽培が主流となっている。室内で栽培するため、温度、湿度、光の当たり具合などを管理しやすく、1年を通して生産できる。きのこは全国で栽培されているが、えのきたけ、ぶなしめじ、まいたけ、エリンギなどはある程度の規模の企業が工場で量産することが多い。一方、しいたけ、なめこなどは中小零細の生産者が多い。
  • 2020年における全国のきのこ類の生産量は、図表1のように46万2千トンとなっている。品種別にみると、えのきたけが最も多く、次いでぶなしめじ、生しいたけと続き、この3品種できのこ類生産量のおよそ7割を占める。
  • 長野県の生産量は15万5千トンで、えのきたけがほぼ半分、続いてぶなしめじが3割、エリンギが約1割となっている。また、長野県の生産量は全国の3割を占め、特にえのきたけは6割を占めている。
  • 国内のきのこ類生産量の推移をみると、図表2のように過去10年間安定しており、長野県のきのこ類生産量も、全国同様安定している。
  • 生産量が安定している一方、全国のきのこ生産者戸数は、図表2のように10年の3万8,176戸から20年には2万5,696戸まで減少している。農家など個人生産者も多く、後継者不足や生産設備の老朽化などを要因とした廃業が増えている。
  • 長野県の生産者戸数も全国同様減少している。長野県内で生産量の多いえのきたけとぶなしめじの20年の生産者戸数は、227戸と235戸で、いずれも10年に比べ大幅に減少している。(詳細は経済月報2021年11月号をご覧ください。)

図表1 きのこ類生産量(2020年)

図表2 きのこ類生産量と生産者戸数の推移

 

 

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