地域の人々の食文化と健康、環境保護に貢献していきたい 

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最終更新日: 2021年9月10日

 株式会社宮下商店は、1953(昭和28)年に宮下養鶏場として創業し、1957(昭和32)年に宮下商店に社名を変更、地元の農産物、食品原材料、きのこ類の取り扱いを始めました。1970(昭和45)年に法人化すると、海外の山菜類や農産物の取り扱いも開始、業容を拡大しつつ現在に至ります。
 関連会社の須坂食品工業株式会社では、なめ茸の瓶詰やイナゴや蜂の子など信州の珍味を製造、浅間商産株式会社は産直市場ヤマサンを運営するなど、食品の製造から卸売り・小売りまで広く携わっています。 

食を通じて地域の人々の食文化や健康に貢献したい

 同社のイチ押しは、食を通じて地域の人々の食文化や健康、環境保護に貢献することです。
 産直市場ヤマサンは、新鮮で安心な地域食材を地域の人々に提供しているほか、信州の珍味も販売するなど地域の食文化を大切にしています。生産者と消費者の交流市場であるこの直売所を立ち上げたのは2003(平成15)年です。地元農家は直接農産物を販売できるため収入が増え、消費者は地元の新鮮で安心な食材を購入できるという地産地消の良い循環をつくり出しています。
 ヤマサンの店舗は国道18号線沿いの好立地にあり、日々多くの客が訪れます。毎朝、地元農家から新鮮でおいしい野菜や果物が持ち込まれ、生産者も写真入りで紹介されています。生産者が見える安心感から購入する人も多くいます。
 千曲市は、千曲川の豊かな水に育まれた肥沃な土地で果物の生産が盛んです。夏はあんずや桃、プルーン、梅などが、秋にはリンゴやブドウ、クルミのほか松茸も店頭に並びます。季節の果物の人気は高く贈答用として全国配送も行っています。
  

    

▲国道18号に面した産直市場ヤマサン。季節ごとの新鮮な野菜や果物を地域の人々に届けている
 

食品を扱う企業として、社員の健康づくりにも積極的に取り組む

 「食」は「人が健康に生きるための源」となるものです。食品を取り扱う企業として、社員が健康であることが重要と考え、積極的に社員の健康づくりにも取り組んでいます。
 「サキベジ」や「玄米自然食」を推奨し、社員は毎日、血圧や体温を測定して記録することで、健康づくりの意識向上を図っています。また、毎朝のラジオ体操や月に一度専門の講師を招いて体操教室も実施しているほか、スポーツジムに通う場合の補助制度も設け、目標をもって体力の向上を図るため、希望者を募り「千曲川ハーフマラソン」等に参加しています。こうした取り組みにより2018(平成30)年から連続で経済産業省の「健康経営優良法人」に認定されています。 

 

▲月に一度の体操教室。健康づくりは仕事の一部と捉え、体を動かす機会を設けている
 

太陽光発電事業を通じ地球環境保護にも貢献

 2012(平成24)年からは太陽光発電事業を行いCO₂排出削減を通じて地球環境保護にも貢献しています。本社の屋上の他、9カ所合計1メガワットを超える発電能力を有しています。
 「食品分野において製造から卸売、小売まで携わる企業として、今後さらに地域の人々の食と健康、そして環境保護にも貢献していきたい」と宮下社長は熱い思いを語ってくれました。
 

株式会社 宮下商店

 

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