おいしさをそのままに長野県産原料１００％のりんごジュース

　長野興農株式会社は、1964年にJA グループが主体となって設立された食品加工メーカーです。主に県内産の良質な農産物を加工し、りんごジュースやトマトジュース、きのこの瓶詰め等の自社製品を、A コープをはじめ全国の生協などへ納入しているほか、大手飲料メーカーの受託生産も行っています。また、ISO9001、FSSC22000認証による品質管理手法を実践し、安心・安全な製品づくりを行っています。ロングセラーの製品がたくさんある中、2019年４月に、ブランド力向上に向けて新ブランド「Grin a Grin（グリン　ア　グリン）」を立ち上げ、自社製品のリニューアルを進めています。 

独自製法で酸化防止剤無添加の長野県産原料100％のりんごジュース

　同社のイチ押しは、独自製法でおいしさを閉じ込めた長野県産原料100％のりんごジュースです。
　一般的にりんごジュースの製造工程では、空気に触れて色が変わるのを防ぐため酸化防止剤を添加します。しかし、同社はりんごの成分を出来るだけそのまま消費者に届けたいとの思いから、これを添加せず、空気に触れずりんごを破砕する独自製法を1990年に国内で初めて実用化しました。
　こだわりの製法で作られたレパートリー豊富な製品の中でも、特にお薦めなのが、長野県産りんごを搾った「信州まるごとりんごジュース」です。主力のロングセラー商品「信州りんごジュース（無調整）」の中身はそのままに、新ブランドの導入に合わせてデザインをリニューアルしました。
白を基調に赤いりんごのイラストをちりばめたパッケージは、子供や若者にも支持されています。
　また、長野県産ふじりんごを搾った「毎日アップルりんごジュース」（数量限定商品）は、内臓脂肪を減らす効果があるとされるリンゴ由来プロシアニジンを含み、機能性表示食品として健康志向が高い顧客層の支持を集めています。
 

　　　　　　　新ブランド「Grin a Grin」のロゴマークは、自然のおいしさを届ける「スプーン」と、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みんなの笑顔がモチーフとなっている（左上）。右は、信州まるごとりんご

５つの品種のりんごジュースも好評

　さらに、秋映、シナノスイート、シナノゴールド、紅玉、サンふじのそれぞれの原料で作ったりんごジュースもあります。これらは十分な原料を確保できるJA グループの強みを生かした製品です。単品の販売だけでなく５品種のセットも用意されており、お中元などの贈答用としてもお薦めです。

 

 

長野県産単一品種のりんごジュース５種

ECサイトの販売に力を入れる

　同社には、オリジナルショッピングサイト「信州まるごと直送便」があり、ネット販売にも注力しています。このほか楽天市場でもギフト商品を中心に多彩な商品を揃えています。最近はコロナ禍の巣ごもり需要で電子商取引（EC）サイトを通じた注文も増えているそうで、「自社製品の販売を強化するため、ブランドの浸透を図りつつ、今後はEC の販路に一層力を入れていきたい」と佐藤正彦社長は語ってくれました。 

 

長野興農株式会社