テレワークやWeb会議用の高品質なヘッドセット

印刷

最終更新日: 2021年3月10日

 同社は、1923(大正12)年に製糸業として創業し、60年代に電線・電気部品製造に業種転換しました。80年代には教育視聴覚機器としてマイクとヘッドホンがセットになったヘッドセットの製造を開始したほか、大手電気メーカー向けにラジカセ等の音響製品を供給する中で技術力を磨き、培った完成品製造の技術力とノウハウを基に、2003年にはヘッドセットやヘッドホンの自社ブランド「サウンドウォーリア(SoundWarrior)」を立ち上げました。現在は、音響・通信機器の研究開発型メーカーとして、オリジナル商品の開発・生産やOEM/ODM※生産を行い、国内はもとより、北米、アジア、欧州の業務用・消費者向け市場に製品を供給しています。 

プロ仕様をベースにした一般消費者向けヘッドセット

 イチ押しの製品は、一般消費者向けの高品質なヘッドセットです。これは、放送局やレコ-ディングスタジオなどに提供しているプロ仕様のヘッドセットを、テレワークやWeb 会議用に作り変えたものです。プロ仕様は高価格だが、相手や自分の声が明瞭に伝わり、長く装着しても疲れず、壊れにくいといった特徴があります。こうした快適性や耐久性を維持しつつコストダウンを図り、コロナ禍でテレワークなどが広がった20年4月に製品化し販売を始めました。
 特に重視するのが明瞭な音声です。主にマイクの真正面の音を拾う単一指向性マイクの使用により周囲のノイズを極力排除し、自分の声を相手にクリアに伝える構造になっています。また耳を覆うイヤーパッドは周囲のノイズに対して相手の声や音を聞き逃さないよう工夫されています。

  

    

▲写真1 両耳タイプ、片耳タイプ、首掛けタイプの3つの
タイプがある「サウンドウォーリア」のヘッドセット

 

 タイプは3つ、ネックセットマイクが人気

 ヘッドセットには、両耳タイプ、片耳タイプ、首掛けタイプの3タイプがあり、そのうち片耳タイプは2種類あります(写真1)。アマゾン、楽天、ヤフーのほか自社サイトで販売しており、最も人気が高いのは「首掛けネックセットマイク」(写真2)です。見た目がスマートで脱着時の髪の乱れを心配する必要がないのが人気の理由です。
 テレワークやWeb 会議が定着する中、ヘッドセットを快適に使いたいというニーズの高まりから販売は好調です。Web 販売のほかに法人向けの数量のまとまった注文にも対応しています。

今後は、オンラインライブ用にも対応

コロナ禍で、アーティストなどがコンサートやライブをすることが難しくなり、代わってオンラインで配信するオンラインライブが増えています。ただ、配信された音声を受信するパソコン等の内臓スピーカーの性能が低いために、満足感を得にくいとの声は多くあります。今後は、ライブの臨場感も感じられる音づくりを施したヘッドホンや外付けスピーカーなど新しい市場に向けた製品づくりに力を入れていく方針です。

 

 

    

▲写真2 ネックセットマイク SW-NS1
   本体にイヤホンを接続して使用するケースが多い

※ Original Design Manufacturing の略。相手先ブランドで設計から製造まで請け負うこと
 

  

城下工業 株式会社


 

 

 

 

このページに関するお問い合わせ

産業調査

電話番号:026-224-0501

FAX番号:026-224-6233