IT戦略を立案できる中小機構のwebサイト「IT戦略ナビ」が公開されました<2021・01・20>

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最終更新日: 2021年1月20日

 

IT戦略立案サイト「IT戦略ナビ」の開設

    2020年12月、独立行政法人中小企業基盤整備機構(以下、中小機構といいます)は、中小企業の生産性向上を目的に、web上で簡単に自社の経営・業務課題、解決策を見える化し、IT戦略を立案できるwebサイト「IT戦略ナビ」を公開しました。サイトの利用は無料です。
   中小企業にとってもIT活用が重要な時代となりましたが、本ナビは「どのようにITを活用したら、ビジネスが成功するのか?」という仮説ストーリーを「IT戦略マップ」として短時間で1枚の絵にまとめることができるサービスとなっています。IT戦略マップは、IT戦略実行時の組織方針の共有化や、社員の役割認識によるモチベーションアップのツールとしても活用できる内容となっています。

IT戦略マップを作成する

    IT戦略マップは「IT戦略ナビ」内の「IT戦略マップの作成方法」タブで作成することができます。(1)解決したい経営課題、(2)解決したい業務課題、(3)解決したい課題に対する具体的な取り組みポイントの3ステップにおいて、設定された質問に対して回答を選択するだけで、課題に即したITソリューションが提案されます。それらを踏まえて、自社の長期ビジョン、スローガン等を入力すれば、IT戦略マップが完成します。
   
最初のステップである経営課題の選択肢には「売上拡大」、「利益率向上」、「生産性の向上」、「品質の向上」、「納期の短縮」、「組織管理体制の強化」の6課題があり、そこから最大2課題を選択することで、次のステップに進む流れとなっています。
   なお、作成時の不明点等については、サイト内のチャットボット機能による案内サービスも利用可能となっています。

各種ITソリューションの紹介

    IT戦略マップで提案されたITソリューションの他にもサイト内では、課題解決のサポート機能として自社で活用できるさまざまなITソリューションを紹介しています。「ITソリューションのご紹介」タブでは、「顧客対応・販売支援」、「決済・債権債務・資金回収管理」、「会計・財務・資産・経営管理」、「人材配置」、「総務・人事・給与・労務・ITインフラ」、「調達・供給在庫・物流」、「自動化・分析プロセス」、「汎用プロセス」の8カテゴリーにて各種ITソリューションが紹介されており、それぞれについてソリューションの概要や導入効果まで確認することができます。

幅広い業種での活用が可能

    IT戦略マップは、IT活用を検討している事業者、IT活用に悩みを感じている事業者に活用いただけるサービスとなっていますが、特にITが苦手で「どこから手を付けたら良いのか?」「どのように進めたらよいのか?」が分からない事業者の方には有益なツールとなっています。
   中小機構によると、本サービスは、小売業、飲食業、宿泊業から理・美容業、個人向けサービス、建設業、製造業、その他サービス業まで幅広い業種で活用されているとのことです。
   アドレスは、https://it-map.smrj.go.jp/です。経営課題解決の一助としてぜひ有効活用しましょう。

経営相談部 上席コンサルタント 牛山 秀夫

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