高性能な電設工具と業界初の6枚刃の電気シェーバー

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最終更新日: 2021年1月8日

 マクセルイズミ株式会社は、電設工具と家電製品の開発・製造を主要事業とするメーカーです。
前身の株式会社泉精器製作所は1939年に東京都大田区で創業、45年に松本市に拠点を移し、56年にシェーバーの刃を、62年には超高圧油圧技術を用いた電線敷設用の電設工具を開発、88年には世界初の充電式電設工具の開発を行うなど、工具事業と家電事業の2つの柱で業界をリードしてきました。そして、2018年にマクセルホールディングスの連結子会社となり、19年4月にマクセルイズミに社名変更しています。
 同社の電設工具は電線の接続・切断に用いられ、内線市場(屋内配線工具)でトップシェアを維持しており、家電製品事業ではシェーバーやヘアードライヤー、バリカンなどの理美容製品や毛玉取り器などの開発・製造・販売から顧客サポートまで行っています。特にシェーバーの生産は、自社ブランド製品から国内外のOEM 製品を含めると国内トップクラスです。 

スピードアップと作業管理を効率化する電設工具

 電設工具のイチ押しは、電線の先端部分に専用の端子やスリーブを圧着する充電油圧式工具で、発電所から変電所、電柱を経て家庭までの電気をつなぎ、生活インフラを支えています。最新のSERIES7(第7世代)は、21.6V のパワフルなバッテリーと改良した油圧ユニットの搭載により、圧着するスピードが従来機種に比べ約2倍にアップしました。また、作業完了を認識して圧着部分が自動で元に戻るオートリターン機能を新たに搭載することで作業効率を改善させました。
さらに、Bluetooth 通信を用いPC やスマートフォンと接続することで、いつ、どこで作業が行われたかが分かるトレーサビリティ機能を備えている機種もあります。   

         

                                           

▲切断した電線の先端部分に専用の端子を取り付け、12トンの油圧で圧着する電設工具。

(写真右:充電油圧式多機能工具S7GM250R)

(写真左:端子を圧着した電線の先端部分)
 

業界初、6枚刃のシェーバーを発売

 家電事業のイチ押しは、同社が60年以上培ってきた「切る」コア技術を用いて開発した20年8月発売の業界初※16枚刃のシェーバーです。従来の5枚刃モデルと比較して、「早く」「深く」剃る性能が大幅に向上しており、6枚の刃が肌に立体的にフィット。早剃り性能約30%アップ※2と、肌への負担を約17%軽減※3したことで爽快な剃り心地を実現しました。 

 

▲2020 年秋、Izumi はZ-DRIVE ハイエンドシリーズから6枚刃の新モデル

IZFV990-N(全自動洗浄機付)、IZF-V950-Sを発表した。(写真:IZF-V990-N)
 

顧客の豊かで快適な暮らしに貢献する

 今年10月より新たに注力しているのは、マクセルブランドのオゾン除菌消臭器「オゾネオ」の製造です。奈良県立医科大学との共同研究により、「オゾネオ」で生成された低濃度のオゾンによる「新型コロナウイルスの不活化効果」が確認※4されました。「オゾネオ」はオゾンの持つ強い酸化力で、菌やウイルス、ニオイを元から分解する製品。ホテル、オフィス、介護施設、病院などで幅広く利用できます。ウィズコロナ時代における除菌消臭の分野が担う社会的役割は大きくなっています。同社は、今後も顧客ニーズを先取りし、電気に関わる事業を通じて顧客の豊かで快適な暮らしに貢献していく方針です。

※1  国内シェーバー市場において。2020年7月時点、マクセルイズミ調べ
※2、3は、19年の5枚刃モデルIZF-V999との比較
※4 URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/6810/ir_material21/150030/00.pdf
 効果確認は試験設備内で行ったものであり、試験結果は実使用環境における効果を示すものではありません。

 

マクセルイズミ株式会社


 

 

 

 

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