3密対策に最適な外気処理空調機フレッシュエコキューブAEC
オリオン機械 株式会社

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最終更新日: 2020年9月10日

 1946(昭和21)年創業の同社は、57年に国産初の搾乳機を完成させ、酪農機器のトップメーカーとしての地位を確立しました。その後は産業機器分野にも事業を広げ、現在は、中国、台湾、タイ、インドなどグローバルに工場を展開し、得意の冷熱・真空機器と省エネ技術を進化させた製品の開発に力を入れています。 

外気を効率よく冷却除湿して 快適な空気を室内に供給する

 イチ押しの製品は、新製品の外気処理空調機「フレッシュエコキューブAEC」です。現在、新型コロナウィルスの感染防止に向け、3密の密閉対策としてエアコン使用時の換気の必要性が注目されています。こうした中、同製品は外気を効率よく冷却除湿して快適な空気を室内に供給できるため、エアコンの負荷を低減し、省エネと快適性を両立することができます。
  

▲シンプルでスマートなデザインのユニット

3つの特徴を備えた外気処理空調機

 同製品の特徴は3つあります。1つ目は、「顕熱交換器」を備えている点です。従来からある商業施設向け等の大型の外気空調機は、空気の温度調節を直接冷却コイルやヒーター等で行うため光熱費の負担が大きくかかっていました。しかし、同製品は「顕熱交換器」で予冷・再熱を行うことで、従来型の外気空調機と比べて約40%の省エネを実現しました。
 2つ目は、除湿した外気を室内に供給することで既存の空調設備(エアコン)の負荷を軽減する点です。例えば、外気を直接室内に取り込むと、特に夏場は高温多湿の外気がそのまま入り込み、通常のエアコンだけでは除湿しきれずに不快指数が上がってしまいます。同製品は、前もって除湿した外気を室内に送り込むため、エアコンの負荷を低減しながら年間を通じて室内の空気を快適に保てます。
 3つ目は、スマートなデザインです。関連する各種装置をユニットの中にコンパクトに収めてスッキリとしたデザインに仕上げているほか、冷媒配管が不要でダクト配管のみで設置ができます。 

 

▲外気の温度・湿度を自動調整し室内に供給する

 

クリーンルームの他、オフィス、レストラン、病院などさまざまな場所に最適

 細菌やウイルス感染予防では、1時間に2回、室内の空気を入れ替えることが推奨されています。風量の違いで、毎時600㎥の外気を導入できるAEC600A と毎時1,200㎥の外気を導入できるAEC1200A の2種類があり、AEC1200A は、600㎥(例えば縦20m ×横10m ×高さ3m の室内空間)の空気を1時間に2回入れ替えられます。
 用途は、局所排気のあるクリーンルームのほか、ビル、オフィス、レストラン、病院など幅広く活用できます。8月20日に受注を開始し、オンラインによる商談も始めています。
 「今後も精密空調やドライルームなど特殊空調の新たな分野をさらに開拓していきたい」と太田哲郎社長は語り、得意とする空調機器と省エネ技術で業界をリードしていく構えです。

オリオン機械 株式会社

 


 

 

 

 

 

 

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