新発売 業界最高水準のバッテリー噴霧機「翼【TSUBASA】

株式会社 麻場

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最終更新日: 2020年5月8日

 同社は、主に農業の防除・除草用で使用する噴霧機やノズル(噴口)の開発・製造を行う国内トップメーカーです。1949年の設立以来、「霧」を自由にコントロールする独創的かつ高度な技術で製品を開発してきました。
 60年に手元の握りを回すことで噴射の遠近調整が簡単にできるノズル「スーパー噴口」を開発し、業容が一気に拡大しました。この方式は世界中に広がり、国際的なスタンダードとなっています。また、91年には、噴霧機の軽量化を図るため、ボディをステンレス製から樹脂製へ、動力をガソリンエンジンから電動モーターへと切り替えた製品を発売。これが奏功し、現在、モーターで動くバッテリー噴霧機の国内シェアは、OEM も含め3割に達しています。

軽量・ハイスペックなバッテリー噴霧機「翼」

 イチ押しの製品は、2020年3月に発売したバッテリー噴霧機「翼【TSUBASA】」です。
これは、プロ仕様の背負式噴霧機でクラス最高水準の性能を有し、ユーザーの作業効率アップが図れます。農家の高齢化が進む中、本体重量は業界最軽量の5.1kgを実現し、体への負担を大きく軽減。最大吸水量は毎分2.8ℓとクラス最大、最高圧力も1.0メガパスカルと強力なパワーが霧の到達距離を伸ばすとともに、細かな圧力調整が可能で、薬液の種類に応じた最適な霧を発生させることができます。さらに、バッテリーは国内トップメーカーのHIKOKI (ハイコーキ)製を業界で初めて採用しました。これにより、例えば一般的な防除、除草で105ℓを連続噴霧できます。
 こうした性能の高さが、顧客の9割を占める国内専業農家の軽労化、作業の効率化を可能にしました。一方、これだけのハイスペックな仕様にもかかわらず、希望小売価格は82,500円(消費税込み)に抑えています。

▲3月に発売したプロ仕様のハイスペックモデル「翼」。クラス
最大級の吸水量で、作業効率アップ

伝染病の防除にも選ばれる

 噴霧機は、ノズルと薬液がマッチして初めて十分な効果を発揮します。同社は、薬液に対して噴霧量、霧の粒子径、噴射角度等が最適となるノズルの開発を長年続けてきており、製品の品質や性能は国内外で高く評価されています。
 伝染病の防除にも広く利用されており、最近では新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、消毒用として韓国へ噴霧機500台を輸出しました。過去には、国内の口蹄疫、鳥インフルエンザなどの消毒でも同社のノズルが使用されました。「ASABA」製品は、その品質・性能に対する国内外の厚い信頼を背景に世界中で選ばれています。


 

▲高性能の当社製噴霧機は、豚熱(CSF)や新型コロナウイルスの消毒にも使用された

自動化やロボット活用ニーズに応えたい 

 最近は、ドローンによる農薬散布も広がっています。同社もドローン用の出荷は、肥料散布装置300台、ポンプ等の部品が2,000セットに達しました。「今後はさらに軽量化を進め、高まる自動化やロボット活用のニーズに対応できる製品の開発も進めていきたい」と、専務の麻場正紀氏は新たな需要を見据えて開発を進める考えです。

 

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