新型コロナウイルスの影響に関するアンケート調査(2020年4月調査)

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最終更新日: 2020年5月1日

広がる感染拡大の影響 ~2020年度に売り上げ減となる見通しの企業は78.5%~

1.新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自社への影響について

  • 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自社への影響は、「既に影響が出ている」という回答が全産業の77.5%(3月53.5%)となった(図表1)。
  • 主要4業種別でみると、サービス業で「既に影響が出ている」という回答が86.0%(同64.8%)と最も多く、次いで卸小売業85.1%(同58.2%)、製造業76.8%(同52.3%)と3月調査に比べいずれの業種も増加した。また、サービス業のうち、旅客業、飲食業、ホテル旅館業の観光関連産業では前回に引き続き「既に影響が出ている」という回答が100%となっている

2.新型コロナウイルスの感染拡大に伴う具体的な影響について

  • 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い「既に影響が出ている」と回答した企業へ、現在生じている具体的な影響について尋ねると、マイナスの影響として「国内での生産・販売・サービス活動等の縮小」が59.3%(同37.3%)と最も多く、次いで「マスクや消毒液等の不足による労働環境への影響」が48.3%、「資金繰りの悪化」が27.3%などとなった(図表2

3.新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響への対応策について

  • 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う対応策について、企業経営と従業員の感染予防の点から尋ねると、企業経営の対応策では「生産・販売計画の見直し」が35.4%と最も多く、次いで「当面の資金確保」が31.3%、「設備投資の延期・縮小・中止」が27.1%などなった(図表5)。
  • 従業員の感染予防では、「会食の自粛」が71.8%と最も多く、次いで「社員の出張規制」が60.4%、「Web会議システムの導入」が24.5%などとなった。

 4.新型コロナウイルスの感染拡大に伴う2020年1-3月期売り上げへの影響について

  • 2020年1-3月期の売り上げへの影響を尋ねると、全産業合計は前年同期比「減少」が50.6%となり前回調査(47.9%)からやや増加した(図表7)。
  • 4-6月の見通しは、「減少」が72.1%と増加している(図表8)。業種別ではサービス業のうち、旅客業、飲食業、ホテル旅館業で「減少」の回答が100%となっており、観光業界の落ち込みが深刻だ。

 5.感染拡大の収束時期の見通しと2020年度の売り上げへの影響について

  • 2020年度の売り上げ見通しについて尋ねると、全産業は前年度比「減少」が78.5%となり、主要4業種でみると、建設業を除き「減少」の回答は8割を超えている(図表10)。

     

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