観光
2025年1-3月の現況と2025年4-6月見通し
スキー場を中心に旺盛なインバウンド需要がみられ、旅客・宿泊とも利用者数は増加した。ただ、燃料費を中心にコストが上昇し、利益を圧迫した。今後は、春の行楽シーズンを迎えるが、大型連休を中心に予約は堅調で、旅客・宿泊とも花見や山岳観光などを中心に順調な利用が見込まれる。
・旅客は、行楽シーズンを迎え貸切バスや高速バスの観光利用が堅調に推移する見通し。ただ、人手不足による供給制約から需要の取りこぼしが懸念される。
・宿泊施設は、大型連休を中心とした国内客の利用増や、旺盛なインバウンド需要が見込まれ、利用者数は順調に推移する見込み。
2024年10-12月の現況と2025年1-3月見通し
秋の行楽シーズンは、国内客の高速バス・貸し切りバス利用が順調だったほか、インバウンドによる旅客・宿泊施設利用も好調だった。しかし、旅客では一部で人手不足による観光需要の取りこぼしが見られたほか、燃料費を中心としたコスト上昇が利益を圧迫した。今後は、スノーシーズンがピークを迎える中、旅客・宿泊施設とも旺盛なインバウンド需要を中心に利用者の増加を見込む。
・旅客は、スキー場を利用するツアーや学校関連などの団体利用を中心とした国内需要のほか、インバウンド需要が好調となる見通し。
・宿泊施設は、スキー場周辺地域でのインバウンド需要を中心に好調な見通し。
2024年7-9月の現況と2024年10-12月見通し
お盆の日並びの良さや三連休の多さから、山岳観光を中心に旅客・宿泊とも利用は順調だった。しかし、旅客では人手不足による需要の取りこぼしがあったほか、宿泊では台風や南海トラフ地震臨時情報による影響で一部にキャンセルが生じた。今後は、旅客・宿泊とも秋の観光需要や年末の宴会需要などで順調な利用が見込まれるため、人員体制の見直しによる需要の取り込みや、価格転嫁による収益の確保を図る。
・旅客は、秋の行楽シーズンやウインタースポーツシーズンを控え、団体利用や高速バスを中心に引き続き順調な利用者数を見込む。
・宿泊施設は、観光利用が底堅いほか、年末にかけて宴会需要が増加する見通し。
2024年4-6月の現況と2024年7-9月見通し
国内外からの旅行者が増え、山岳方面で観光バスの利用が順調だった。一方で、人手不足の影響からタクシーの稼働率は伸び悩んだ。宿泊施設は価格転嫁の進展や、円安を背景に増加した外国人利用者の取り込みによって収益を確保した。今後は、宿泊・旅客とも夏季行楽シーズンを迎え、堅調な観光需要を見込む。
・旅客は、高速バス・貸し切りバスを中心に順調な利用者数を見込む。タクシー業界では都市部において運転手不足が緩和傾向にあり、運行数を増やして需要を取り込む。
・宿泊施設は、7~9月中の連休やお盆休みを中心に堅調な需要が見込まれ、運営体制の改善や業務効率化によって人手不足を補いながら対応していく。
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