新型コロナウイルスの影響に関するアンケート調査(2020年3月調査)
新型コロナウイルスの影響に関するアンケート調査結果
1.新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自社への影響について
- 今新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自社への影響について尋ねると、「既に影響が出ている」という回答が全産業の53.5%、「現状影響は出ていないが、今後出る見込み」が31.8%、「影響はない見込み」が14.8%となった(図表1)。
- 主要4業種別でみると、サービス業で「既に影響が出ている」という回答が64.8%と最も多く、次いで卸小売業(58.2%)、製造業(52.3%)となった。また、サービス業のうち、飲食業、ホテル旅館業、旅客業では「既に影響が出ている」という回答が100%となっている。
2.新型コロナウイルスの感染拡大に伴う具体的な影響について
- 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い「既に影響が出ている」と回答した企業へ、現在生じている具体的な影響について尋ねると、マイナスの影響として「国内での生産・販売・サービス活動等の縮小」が37.3%と最も高く、次いで「日本人の外出控え・キャンセル等の増加」(36.2%)、「中国からの製品・部材等の調達に支障」(30.7%)などが挙げられた(図表2)。
3.新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響への対応策について
- 新型コロナウイルスの感染拡大に伴いマイナスの影響が出ている企業に対応策を尋ねると、「生産・販売計画の見直し」が37.7%と最も多く、次いで「当面の資金確保」(29.5%)、「代替調達先の確保」(24.4%)などなった(図表5)。
- 主要4業種別にみると、製造業と卸小売業は「生産・販売計画の見直し」、建設業では「代替調達先の確保」、サービス業は「当面の資金確保」が最も多くなっている。
4.新型コロナウイルスの感染拡大に伴う2020年1-3月期売り上げへの影響について
- 2020年1-3月期の売り上げへの影響を尋ねると、全産業合計は「前年同期並み」が47.7%、「減少」が47.9%とほぼ拮抗した(図表7)。
- 主要4業種別でみると、「減少」の割合は卸小売業で58.4%と高く、次いでサービス業が57.8%などとなっている。サービス業のうち、ホテル旅館業、旅客業では「減少」の回答が100%となっており、観光業界の落ち込みの深刻さがうかがえる。