手軽に栄養補給・糖質制限できる微粉タイプの「おからパウダー」
1902(明治35)年創業の株式会社みすずコーポレーションは、大豆加工食品のトップメーカーです。創業以来、豆腐を凍らして作る「凍り豆腐(こうや豆腐)」を手掛け、74年には油揚げの製造も開始し、現在は、油揚げと味付けいなり揚げが売り上げのおよそ7割を占めます。
おからの廃棄削減に向けおからパウダーを開発
大豆加工食品の豆腐や豆乳を作る際に出る搾りかすが「おから」です。おからには豊富な栄養素が含まれますが、生のおからは賞味期間が2~3日と短く、家庭で調理する際も一度に使い切るのが難しかった。そのため食用品としての流通はごくわずかで、多くが飼料用に加工されるか廃棄され、環境面でも課題を抱えていました。そこで76年、同社はおからを乾燥させて粉末状にし、保存性を高めた「食品用乾燥おから(おからパウダー)」を業界で初めて製品化しました。
その後、他社でも同様の製品化が続き、業界をあげておからパウダーの普及に努めてきました。そして近年、消費者の調理に対する時短ニーズや豊富な栄養素が健康志向を満たすとともに、ダイエット効果も注目され、市場の拡大が進んできました。そうした中、2019年、同社が新たに商品化したのが、今回イチ押しする微粉タイプの「おからパウダー」です。
細かい粒子で料理に加えても なめらかな食感
おからパウダーは、一般的に必要な分を水で戻し、生おからとして調理に使用することや、そのまま普段の食事にかけたり、混ぜたりすることで、食物繊維やたんぱく質を手軽に摂取することができます。同社の微粉タイプのおからパウダーは、粗くざらざらとしたおから特有の食感がなく、さらさらしているのが特徴だ。そのため、飲み物に入れたり、パンや菓子を作る際の小麦粉の代わりに使用するのにも最適で、なめらかな食感に仕上げることができます。
▲プレーンタイプ(上左)と、3種類のフレーバータイプ(上右、下左、下右)をラインナップ。
適正糖質のプレーンと風味豊かなフレーバー
同社の微粉おからパウダーには、「プレーンタイプ」と「フレーバータイプ」の2タイプがあります。
「プレーンタイプ」は、おから粉末を100%使用しており、大さじ2杯分で1日に不足する食物繊維量を補うことができるほか、小麦粉の代わりに活用することで、糖質の摂取を抑える効果があります。また、一般社団法人食・楽・健康協会が推奨する、極端な糖質制限ではなく、適正な糖質量を摂取するのに適した食品に与えられる「ロカボマーク」を取得したこともあり、健康意識の高い消費者に好評です。
もう1つの「フレーバータイプ」は、おから粉末に風味ときな粉をブレンドしたもので、「黒ごま黒豆きな粉」、「いちごきな粉」、「青汁きな粉」の3種類をラインナップしています。牛乳やヨーグルトに混ぜると味の変化も楽しめ、子供からお年寄りまで幅広い世代に受け入れられています。
同社は、食品ロスの削減や健康面に寄与するおからパウダーを「ソイブラン」シリーズとして新たにブランド化し、さらなる商品展開を目指しています。
▲牛乳やヨーグルトなどにそのままかけて楽しめる微粉タイプの
おからパウダー。プレーンタイプは「ロカボマーク」も取得した。
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