設計・製造から設置まで自社で行う安全・安心の遊具
株式会社 中村体育

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最終更新日: 2020年1月9日

 株式会社中村体育は、1945年に加工機械の製造で創業しました。49年に遊具の製作を始め、現在は、公園や学校などの遊具施設はもとより、学校の体育施設全般、健康器具、トレーニング器具まで幅広く製造、販売、点検、修理を行っています。具体的には、鉄棒、ジャングルジム、滑り台など金属製のほか、木材やロープを使ったもの、それらを複合したコンビネーション遊具、また、バスケットボールやサッカーのゴールなどもあります。
 経営の原点は「安全・安心な製品の提供」にあり、製造品目が増える中で品質管理体制の強化も進め、2005年にISO9001を取得しました。
 

▲子供たちが楽しみながら探究心を育むコンビネーション遊具

 

安全・安心を重視して全ての遊具を自社で設置

 当社のイチ押しは、自社で設計・製造・設置まで行う安全・安心の遊具です。業界ではコスト削減のため材料を薄くするなどの動きがある中、同社は安全面を特に重視し、厚い材料を使い、高い溶接技術で加工することにより、丈夫で長持ち、安心して使える遊具を製造しています。また、設置場所が遠方であっても自社で設置しています。常にそこで遊ぶ子供たちをイメージしながら、設計・製造から設置まで自社が責任を持って行うことが、長く愛される安全・安心の製品づくりにつながっています。       

増える体育施設の補修工事

 また、設置後のアフターサービスも充実させています。定期的に点検時期の案内を設置者である自治体などに通知し、点検・修理を請け負うことで安全・安心を維持しています。
 最近は、災害時に体育館を避難所とするケースが多くみられ、老朽化した体育館の補修工事が増えています。中でも、天井からつり下げてあるバスケットボールのゴールの耐震工事では、高い溶接技術と高所での作業を得意とする同社の受注が増えており、財団法人日本バスケットボール協会検定品製造工場としての信頼も厚いものがあります。

デザインや機能性も重視した製品開発を

 現在、新たに開発を検討しているのが高齢者向けの健康遊具です。高齢者は、健康で長生きするために健康増進への思いを強くしています。このため、公園などに設置する高齢者向け健康遊具を考えています。
 また、近年ボルダリングの人気が高まっていることに注目し、専業メーカーである株式会社米子製作所(高山村)と業務提携を行い、ボルダリング遊具を同社のラインナップに加えました。このように、自社開発製品と他社との連携製品の両面でニーズに幅広く対応していく方針です。
 「老朽化で更新時期を迎える遊具が増えていますが、時代にあったデザイン性や遊び方を満たす新しい製品を提案していきたい」と、山邉社長は、安全・安心でデザインや機能性も重視した製品開発を進めていく考えです。

 

 

▲大人から小さな子供まで楽しめるボルダリング

 

 

株式会社 中村体育

 


 

 

 

 

 

 

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