デトックス効果があり、カラダに優しい黒焼き玄米珈琲
株式会社 黒姫和漢薬研究所

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最終更新日: 2019年9月10日

 創業は1947年。狩野誠氏(故人)が上水内郡信濃町にて「信州薬草研究会」を設立し、 信州大学医学部、千葉大学薬学部の指導の下「延命茶」を創製したのが始まりです。狩野氏が従軍時に学んだ山野草を食料や薬品に生かす術をもとに、黒姫・戸隠・妙高の山々に自生する植物を活用して創製したのです。
 その後、高度経済成長とともに健康に関心が集まる時代背景もあり、それまでの観光土産ルートでの販売から全国の百貨店健康食品売り場へと販路を広げ、65年に株式会社化、71年に現社名に改称しています。
 2003年には、健康に良い成分サポニンの含有量が豊富な三七人参のエキス製品を、2012年には、西洋と東洋のハーブを5つの要素に分類しブレンドしたCafé de kanpoh ハーブティーを発売する等、和漢薬草茶の飲茶文化の提案を積極的に行っています。

独自開発した黒焙煎の技術が生んだ玄米珈琲 

 えんめい茶や三七人参花エキス湯など数ある商品の中でも、イチ押しはデトックス(解毒)効果がある「黒焼き玄米珈琲」です。玄米を香ばしく焙煎し、コーヒーのような爽やかな苦みと香りが楽しめます。
 玄米は、ハトムギなどの穀物やコーヒーなどに比べはるかに低い温度でじっくり時間をかけて煎りあげないと、弾けたり焦げてしまいます。このため、ハトムギのおよそ7倍の時間をかけて焙煎しています。また、空気を遮断して焙煎するので、「こげ」とは違い、酸化しづらくお米本来の甘さが残ります。これが同社の焙煎の特徴で、この独自の焙煎方法を「黒焙煎™」技法と呼んでいます。
  

 

▲和漢薬草茶や玄米珈琲の風味に重要な焙煎工程は、長年
の経験とノウハウによる丁寧な作業がなされている         
    

栄養豊富でグルテンフリー、ノンカフェイン

 玄米が持つ栄養素は、ビタミンB 1やビタミンB 6など40種類以上あり、さまざまな病気の源とされる活性酸素を取り除き、体を健康に保ってくれる「ファイトケミカル」も多く含まれています。また、玄米はアレルギー物質のグルテンを含まないため、グルテンフリーのクッキーやケーキ作りにも活用できます。さらに、ノンカフェインでもあるため、子どもや妊婦の方にも安心して飲んでもらえます。
 

▲有機玄米珈琲「黒焙煎GEN」は、より安心して飲んでもらえるよう有機栽
培米を使用し、お湯や水にさっと溶けるパウダータイプに仕上げている

全国の米を使って多種多様な玄米珈琲を作る

 同社は、全国から依頼が来る受託製造(OEM)にも力を入れ、地域活性化に一役買っています。京都府からは有機玄米を、また、福島県からはアントシアニンが多く含まれる紫米を、さらに、沖縄県からは黒ニンジンに玄米をブレンドしたものなど、全国の産地の多種多様な米を使った玄米珈琲作りに対応しています。
 米の消費量は減少していますが、一方で、水田は景観も含め大切な環境資源と言われています。「玄米珈琲を通じて、少しでも地域活性化や米の需要回復の呼び水になればいい」と狩野土社長は語ってくれました。


 

株式会社 黒姫和漢薬研究所

 

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