貨物
2025年1-3月の現況と2025年4-6月見通し
工業製品は、中国など海外向けの需要鈍化が続いて弱い荷動きとなり、食品・雑貨類の貨物量も商品値上げを背景とした消費者の買い控えの影響により低調だった。また、1月に政府のガソリン補助金がさらに縮小されたことからガソリン価格が高止まりし、利益を圧迫した。今後、工業製品は引き続き海外向けが弱含むほか、米国による輸入関税引き上げによる輸出品などの荷動きへの影響も懸念され、貨物量は総じて低調な動きが続く見通し。
・工業製品は、生産用機械や電子部品で中国など海外需要の鈍化が続くほか、自動車部品も先行きの不透明感があり、関連部材や輸出品などの荷動きは低調な見通し。
・食品や雑貨類は、商品値上げの影響などにより弱い荷動きが続くとみられる。
2024年10-12月の現況と2025年1-3月見通し
工業製品は中国向けなど海外需要の鈍化を背景に低調な荷動きとなり、食品・雑貨類も商品値上げに伴う消費者の買い控えの影響から貨物量は伸び悩んだ。また、12月に政府の補助金が縮小されてガソリン価格が値上がりし、利益を圧迫した。今後も、貨物量は総じて低調な動きが続く見通し。業界では運賃引き上げにより売り上げの増加はみられるものの、1月にも補助金のさらなる縮小が実施され、ガソリン価格上昇が利益を下押しする見通し。
・工業製品は、生産用機械や電子部品などを中心に中国など海外需要の鈍化から生産・出荷の弱さが継続するとみられ、関連部材や輸出品などの荷動きも低調な見通し。
・食品や雑貨類は、商品値上げの影響などから引き続き弱い荷動きとなる見込み。
2024年7-9月の現況と2024年10-12月見通し
工業製品は、中国向けを中心とした海外需要の鈍化を背景に、生産用機械や電子部品関連の荷動きが低調だった。食品・雑貨類は、猛暑により飲料や季節商材の物量は増えたが、商品値上げの影響もあり需要は振るわず、全体の貨物量は伸び悩んだ。今後も、工業製品は低調な動きが続く見通し。業界では運賃引き上げにより売り上げは増加するが、燃料費や人件費等の上昇分を価格転嫁で全て補うには至らず、収益環境は厳しさが続く。
・工業製品生産用機械や電子部品を中心に中国など海外需要に弱さが続くとみられ、輸出に関連する荷動きは低調な見通し。
・食品や雑貨類は、商品値上げの影響から荷動きは弱含む見込み。
2024年4-6月の現況と2024年7-9月見通し
貨物量は総じて低調だった。工業製品は中国向けなど海外需要の鈍化が続き、ITや自動車関連の荷動きが低調だった。食品・雑貨類も商品値上げ等を背景に需要が伸び悩み、貨物量は振るわなかった。今後も工業製品は中国向けを中心に弱い動きが見込まれ、全体的に低調な貨物量が続く見通し。業界では運賃引き上げ交渉が進展しているが、燃料費や人件費の増加分を補う価格転嫁には至らず、厳しい収益環境が続く。
・工業製品は、生産用機械・電子部品等のIT関連製品や自動車部品を中心に、中国など海外向けの貨物需要に弱さが続くとみられ、低調な荷動きとなる見通し。
・食品や雑貨類は、猛暑予想に伴う飲料や季節商材の需要増から底堅い貨物量を見込む。
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