貨物
2024年7-9月の現況と2024年10-12月見通し
工業製品は、中国向けを中心とした海外需要の鈍化を背景に、生産用機械や電子部品関連の荷動きが低調だった。食品・雑貨類は、猛暑により飲料や季節商材の物量は増えたが、商品値上げの影響もあり需要は振るわず、全体の貨物量は伸び悩んだ。今後も、工業製品は低調な動きが続く見通し。業界では運賃引き上げにより売り上げは増加するが、燃料費や人件費等の上昇分を価格転嫁で全て補うには至らず、収益環境は厳しさが続く。
・工業製品生産用機械や電子部品を中心に中国など海外需要に弱さが続くとみられ、輸出に関連する荷動きは低調な見通し。
・食品や雑貨類は、商品値上げの影響から荷動きは弱含む見込み。
2024年4-6月の現況と2024年7-9月見通し
貨物量は総じて低調だった。工業製品は中国向けなど海外需要の鈍化が続き、ITや自動車関連の荷動きが低調だった。食品・雑貨類も商品値上げ等を背景に需要が伸び悩み、貨物量は振るわなかった。今後も工業製品は中国向けを中心に弱い動きが見込まれ、全体的に低調な貨物量が続く見通し。業界では運賃引き上げ交渉が進展しているが、燃料費や人件費の増加分を補う価格転嫁には至らず、厳しい収益環境が続く。
・工業製品は、生産用機械・電子部品等のIT関連製品や自動車部品を中心に、中国など海外向けの貨物需要に弱さが続くとみられ、低調な荷動きとなる見通し。
・食品や雑貨類は、猛暑予想に伴う飲料や季節商材の需要増から底堅い貨物量を見込む。
2024年1-3月の現況と2024年4-6月見通し
総じて低調な貨物量となった。食品や雑貨類の荷動きは概ね堅調だったが、工業製品は自動車関連の落ち込みや海外需要の鈍化を背景に低調だった。今後も工業製品は海外向けを中心に弱さが続くとみられ、全体の貨物量も低調な見通し。業界では「2024年問題」への対応に伴う運賃引き上げ交渉が進んでいるが、引き上げは一部にとどまり、燃料費や人件費等の増加分を補う価格転嫁に至らない事業者も多い。今後も厳しい収益環境が続くとみられる。
・工業製品では、自動車部品の貨物量は緩やかな回復を見込むが、生産用機械や電子部品は中国など海外向けの輸送が弱含み、総じて低調な荷動きとなる見通し。
・食品関連や雑貨類は、物価高に伴う買い控えの動きもみられるが、安定した貨物量を見込む。
2023年10-12月の現況と2024年1-3月見通し
貨物量は総じて低調だった。食品・雑貨類は年末にかけて安定的な貨物量となったが、工業製品は自動車部品等の荷動きが改善したものの、海外需要の鈍化に伴い輸出品が低調だった。今後も海外向けの工業製品を中心に需要は弱く、全体の荷動きは低調な見込み。業界では「2024年問題」への対応に伴う荷主との運賃交渉を進めるが、各種仕入コストや人件費の増加分を補う価格転嫁は遅れがみられ、収益環境は厳しい見込み。
・工業製品では、自動車部品は完成車メーカーの増産に伴い貨物量の増加を見込むが、生産用機械や電子部品は中国関連の輸出が落ち込み、低調な荷動きとなる見通し。
・食品関連や雑貨類は、製品価格値上げによる需要減も見込まれるが、底堅い貨物量を見込む。
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