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最終更新日: 2025年4月21日

2025年1-3月の現況と2025年4-6月見通し

コメなど食料品の価格高騰を受けて、消費者の購入単価は上昇しており、売り上げは堅調だった。一方で、このところの人件費の増加などから、利益面は幾分悪化している。今後も、人件費等の増加が見込まれるものの、消費者の底堅い内食需要が見込まれる中、食料品を中心に販売価格の引き上げが続くことから、売り上げは堅調な見通し。

百貨店は、節約志向の強まりから食料品や衣料品は低調なものの、靴・バックなどの身の回り品や催事が堅調に推移する見込みから、全体としては底堅い見込み。
スーパーは、コメや生鮮食品の価格高騰から消費者の買い上げ点数は減少しているものの、販売価格が上昇する中で食料品を中心に売り上げは増加する見込み。

2024年10-12月の現況と2025年1-3月見通し

年末商戦やお正月の初売りなど“ハレの日”商戦は好調で、売り上げも販売価格の引き上げ等から増加傾向にある。ただし、コメなど食料品の価格高騰を受けて、消費者の買い上げ点数は減少しており、根強い節約志向がうかがわれる。今後も、消費者の底堅い内食需要が見込まれる中、販売価格の引き上げ等から売り上げは堅調な見通し。

百貨店は、メリハリ消費の傾向から食料品は弱含む一方、衣料品は季節衣料が持ち直したほか、靴・バックなどの身の回り品も堅調に推移し、全体としては底堅い見込み。
スーパーは、コメや生鮮食品の価格高騰から消費者の買い上げ点数は減少しているものの、販売価格が上昇する中で食料品や日用品などを中心に売り上げは増加する見込み。

 

2024年7-9月の現況と2024年10-12月見通し

客数の増加や販売価格の引き上げから売り上げは増加した。根強い節約志向の中で衣料品は低調だが、飲料や氷菓等の盛夏商材を中心に食料品等は堅調だった。また、南海トラフ地震臨時情報の発表を受けた水や即席麺などの防災用品の備蓄需要の高まりも売り上げを押し上げた。今後も、底堅い需要の中、販売価格の引き上げ等から売り上げは順調な見通し。

百貨店は、節約志向が根強い中で衣料品は伸び悩む一方、食料品や靴・バックなどの身の回り品、化粧品は売り上げ増加が見込まれ、底堅く推移する見込み。
スーパーは、販売価格の上昇が継続する中で、食料品や日用品などを中心に売り上げは増加する見込み。

 

 

2024年4-6月の現況と2024年7-9月見通し

客数増加や販売価格の引き上げから売り上げは増加した。根強い節約志向の中で衣料品は低調だが、食料品等は堅調だった。人手不足の影響から人件費は増加するも、増収でカバーし、収益への影響は限定的だった。今後も価格転嫁の進展から売り上げは増加する見通しだが、円安を背景とした食品値上げによる消費マインドの悪化が下振れ要因となる。

百貨店は、消費者の選別的な消費傾向が強まる中で、衣料品は伸び悩む一方、食料品や靴・バックなどの身の回り品、化粧品は売り上げ増加が見込まれ、底堅く推移する見込み。
スーパーは、販売価格の上昇が継続する中で、内食需要の高まりもあり、食料品や日用品などの必需品を中心に売り上げは増加する見込み。

 

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