飲料製造
2024年7-9月の現況と2024年10-12月見通し
例年に比べ猛暑が続いたことや、観光やビジネスの動きが活発なことから、飲料需要は堅調に推移した。今後は、年末に向けて人の移動や会合が増加することが予想され、需要は堅調とみられる一方、清涼飲料の需要は、価格の上昇からやや弱含む見通し。
・果汁・野菜飲料などの清涼飲料は、安心・良質な国産材料を使った製品への消費者ニーズが強いものの、原材料価格上昇分の価格転嫁が進むことにより、需要はやや弱含む見込み。
・清酒やワインなどアルコール飲料は、宴会シーズンを迎え底堅い需要が続くが、消費者の価格志向が強いことから、瓶や包装資材などの価格上昇分の価格転嫁は難しく、厳しい収益環境が続く見通し。
2024年4-6月の現況と2024年7-9月見通し
ビジネスや観光客の増加がみられたことから、外食や宿泊向けなどを中心に飲料需要は堅調に推移した。今後も、堅調な内需に加えインバウンドの増加が引き続き見込まれることから、需要は底堅く推移する見込み。
・果汁・野菜飲料などの清涼飲料は、りんごなど国産原料を用いた飲料の需要が底堅く、受注は堅調に推移する見込み。
・清酒やワインなどアルコール飲料は、会合や宴会機会などの利用増加が見込まれ、飲食店向けの需要は堅調な見通し。ただ、包装資材などの価格が上昇する中、需要減少への懸念からさらなる価格転嫁は一部にとどまるとみられ、収益環境は厳しい見通し。
2024年1-3月の現況と2024年4-6月見通し
飲料需要は、ビジネスや観光による人の移動が回復したことから堅調に推移した。今後も、人出の増加が見込まれ、観光や外食向けなどを中心に需要は底堅く推移する見通し。
・果汁・野菜飲料などの清涼飲料は、国産原料を用いた安心・安全な飲料への需要があり、受注は堅調に推移する見込み。そのうち果汁飲料は、前年の天候不順から国産原料の供給不足により、生産は例年を下回る見込み。
・清酒やワインなどアルコール飲料は、会合や宴会の機会が増加するとみられることから、飲食店向けを中心に受注は堅調に推移する見通し。また、原材料や包装資材などコスト上昇分の販売価格への転嫁が進み、収益は改善するとみられる。
2023年10-12月の現況と2024年1-3月見通し
飲料需要は、観光による人出の回復や年末の宴席の増加などにより持ち直したことに加えて、製品価格の上昇もあり、売り上げは堅調に推移した。今後は、コスト上昇分の価格転嫁が進むことで販売数量への影響も予想されるが、全体としては売り上げは前年水準を維持する見込み。
・お茶やミネラルウォーターなどの清涼飲料は、増加する外国人観光客向けやオフィス・工場向けの需要が堅調な見通し。
・清酒やワインなどのアルコール飲料は、原料や資材などのコスト上昇分の価格転嫁が進むことによる買い控えも予想されるが、売り上げは前年並みを確保する見通し。
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