飲料製造
2025年1-3月の現況と2025年4-6月見通し
観光やビジネスでの人の移動が活発になり、宿泊・飲食店などの利用機会が増え、飲料需要は堅調だった。今後もインバウンドを含め人の移動が見込まれ、需要は底堅い見通し。
・果汁飲料などの清涼飲料は、国産リンゴなどの不作から原料が不足しており、生産量の低下が見込まれる。ただ、国産原料を用いた飲料の需要は堅調なことに加えて、製品価格の引き上げも貢献し、売り上げは前年並みとなる見通し。
・清酒・ワインなどのアルコール飲料は、観光やビジネスでの人の移動が活発になり、宿泊や外食での需要は底堅いとみられる。一方家庭での需要は、物価高による節約志向の高まりから弱含む見通し。
2024年10-12月の現況と2025年1-3月見通し
観光やビジネスでの活発な人の動きや年末年始の会食機会の増加により、飲料需要は堅調に推移した。今後も観光を中心に人の移動の増加が続き、需要は底堅い見通し。
・果汁飲料などの清涼飲料は、国産リンゴを中心とする果樹が不作のため生産量の低下が見込まれるものの、堅調な需要や製品価格の引き上げにより、売り上げは前年並みとなる見通し。
・清酒・ワインなどのアルコール飲料は、観光やビジネスでの人の動きが活発なため底堅い需要が予想されるが、消費者の節約志向が強いことから、原材料や包装資材などの価格上昇分の転嫁は難しく、収益環境は厳しい状況が続く見通し。
2024年7-9月の現況と2024年10-12月見通し
例年に比べ猛暑が続いたことや、観光やビジネスの動きが活発なことから、飲料需要は堅調に推移した。今後は、年末に向けて人の移動や会合が増加することが予想され、需要は堅調とみられる一方、清涼飲料の需要は、価格の上昇からやや弱含む見通し。
・果汁・野菜飲料などの清涼飲料は、安心・良質な国産材料を使った製品への消費者ニーズが強いものの、原材料価格上昇分の価格転嫁が進むことにより、需要はやや弱含む見込み。
・清酒やワインなどアルコール飲料は、宴会シーズンを迎え底堅い需要が続くが、消費者の価格志向が強いことから、瓶や包装資材などの価格上昇分の価格転嫁は難しく、厳しい収益環境が続く見通し。
2024年4-6月の現況と2024年7-9月見通し
ビジネスや観光客の増加がみられたことから、外食や宿泊向けなどを中心に飲料需要は堅調に推移した。今後も、堅調な内需に加えインバウンドの増加が引き続き見込まれることから、需要は底堅く推移する見込み。
・果汁・野菜飲料などの清涼飲料は、りんごなど国産原料を用いた飲料の需要が底堅く、受注は堅調に推移する見込み。
・清酒やワインなどアルコール飲料は、会合や宴会機会などの利用増加が見込まれ、飲食店向けの需要は堅調な見通し。ただ、包装資材などの価格が上昇する中、需要減少への懸念からさらなる価格転嫁は一部にとどまるとみられ、収益環境は厳しい見通し。
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