大切な方との時間を特別な食と空間でもてなす「雲上閣美山亭」
有限会社 美倉

　有限会社美倉は、長野市内で「和」を基調としつつ、異なった趣向の３つの飲食店、美山亭、欅屋びくら、いぶし銀を経営しています。このうち「雲上閣美山亭」は、善光寺北参道、桜坂を上がった傾斜地にたたずむ高級料亭です。店舗は1992年に先代が精魂込めて作り上げ、96年には長野市の景観賞を受賞しています。建築後四半世紀が過ぎ風格がさらに増しています。樹齢二百年の松林を背に40名まで入れる宴会場を備えた本館のほか、数寄屋造りの６つの東屋と、鉄板焼が出来る部屋を１つ有しており、食材、景観、おもてなしが多くの顧客から支持されています。

人気の食材は信濃牛、金華豚

　人気の食材は、信濃牛と金華豚です。信濃牛は、信州の豊かな恵みと風土の中で丹精込めて育て上げられた牛の中から、料理長が厳選して極上肉を仕入れ、すき焼き、しゃぶしゃぶ、ステーキを提供しています。また、世界でも希少な最高級品種である金華豚は、山形県庄内地方にある平田牧場から仕入れ、しゃぶしゃぶを用意しています。いずれも品質の高い素材に、訪れた人が満足する会席となっています。そのほかにも、春には山菜、秋には松茸など四季折々の旬の食材を揃えて、全国からのお客様を迎えています。　

▲おすすめの「海鮮と信濃牛のしゃぶ会席」

善光寺平を一望出来る完全個室の東屋

　美山亭は、善光寺の北の斜面に位置し、窓からは美しい山々や善光寺平が一望できます。６つの東屋は完全個室となっており、それぞれ季節によって異なった景色（風情）が楽しめるほか、東屋に通じる風情ある小路も安らぎを与えてくれます。
　また、特別な空間で時間を過ごす上で、大切なのがスタッフ（仲居さん）の存在です。美山亭では、数年前に女将制度を廃止して、仲居さん一人一人が女将のように動ける体制を整え、おもてなしを充実させています。

大切な方とゆったり食事を楽しむ空間に 

　訪れる顧客の６割以上が地域企業を訪れるビジネス客です。県外から来られた大切なお客様に、長野らしい食事と空間を楽しんでもらいたいとの理由から、接待で利用されるケースが多いようです。また、家族連れの利用や、休日にはお祝い事や法事で利用されています。正月に夫婦で訪れ、奥様に日頃の家事から離れてゆっくりとくつろいでもらうために利用されることもあります。
　中には、赤ちゃんの「お食い初め」で初めて訪れ、その後、お祝いの度に利用する家族も多く、NS や幼稚園などでの口コミを通じて若い人にも利用が広がっています。最近では女子会やカップルでの利用のほか、結納も増えているそうです。「大切な方との特別な席で選んでもらえる店づくりを今後もしていきたい」と、倉島社長は店舗づくりへの思いを語ってくれました。

▲善光寺の北の斜面にたたずむ美山亭

 

 

雲上閣美山亭