信州名産品にこだわった同社初の本格飲食店「門前そば ももとせ」
株式会社 タカチホ
株式会社タカチホは、観光土産品を扱う業界トップクラスの総合商社です。東日本一帯に13の子会社と2営業所を有し、それらが独自に地域の特産物等を仕入れ、エリア内の小売店に卸しています。また、土産品直営小売店としてオリジナルブランド「旬粋(しゅんすい)」などの展開も行っており、長野県内はもとより全国に出店しています。
初の本格飲食店「門前そば ももとせ」を出店
そうした中、旬粋の新たな業態として始めたのが、そばをメインとした飲食店「門前そば ももとせ」です。
近年、消費行動が「モノ」から「コト」へと変化しており、旅行者が購入する土産品の数は減少傾向にある一方、地域ならではの食や体験などへの「コト」消費は増えています。観光客は現地ならではの体験や名物料理などの食を楽しむことにお金を使うようになってきています。
こうした変化に合わせ、2018年3月26日、信州名物であるそばを中心とした、同社初の本格的な飲食店「ももとせ」を善光寺仲見世通りにオープンさせました。
▲「門前そば ももとせ」の外観
地域の名産品を観光地の特別な場所で
「ももとせ」には観光客を引き込む幾つかの魅力があります。
その一つが、メニューにおける地元の名産品への強いこだわりです。麺は市内の製麺会社と共同開発し、独自の配合にこだわり、食感、のどごしをまろやかにしています。その他の食材は信州の旬のものを中心に使用します。また、地元の酒蔵の日本酒やそば焼酎を揃えて、そばに合う銘柄にこだわっています。一番人気のメニューは、「野沢菜かき揚げざる」です。これは、信州の名産品である野沢菜の風味と、かき揚げの食感のバランスが取れた一品に仕上がっています。7月からはこのかき揚げを使った新メニュー「御膳」の提供も始めました。
▲野沢菜のかき揚げを使った新メニュー「御膳」
また、御膳には善光寺の伝統や文化にふさわしい商品にのみ使用が認められた、善光寺御公許菓子であるくるみ菓子「花童子」が添えられています。観光客が気に入れば「ももとせ」の対面にある当社のお土産品小売店「九九や旬粋」で購入もできます。
もう一つの魅力は、恵まれた立地である。年間600万人の参拝者が訪れる善光寺の山門にほど近く、善光寺境内の四季折々の自然や2階席からは山門の眺望を楽しむことができます。このように「ももとせ」は観光地の中心にあり、素晴らしい景色の中で地域の名産品を生かした食を楽しみながら、安らげる場となっています。
将来は、県内外で飲食事業の展開も視野に
観光客の中でも、近年増加している外国人旅行者は、ホテルではなく外の飲食店で食事を取るのが一般的です。また、地方から出張するビジネス客も、地域ならではの飲食を楽しむことが増えています。「今後は長野市以外の店舗でも、物販だけでなく、飲食を含めたコト消費を取り込んでいきたい」と、久保田社長は地域ごとに名産品を生かした飲食店の事業も積極的に進めていく考えです。
▲株式会社タカチホの本社
産業調査
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