長野県内製造業におけるIoT導入状況調査(2017年3月公表)

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最終更新日: 2017年3月8日

2017年独自アンケート調査

県内製造業のIoT導入は2割にとどまる』 

  • 県内製造業にIoTの導入状況を尋ねると、「全社的に運用している」と回答した企業の割合は0.6%となっている。また、「一部で運用している」(14.6%)、「試験的に運用している」(1.9%)、「システム構築を進めている」(3.8%)などを含めても、IoTの導入に動いている企業は全体の2割にとどまっている(図表)

  • IoT の導入を既に進めている企業に導入形態について尋ねると、「販売先との生産情報の連携」の回答が35.7%と最も高くなっている。このほか「生産設備同士の情報連携」(32.1%)、「製造現場から得られる新たな種類のデータ取得」(28.6%)の回答が高くなっている。

  • 今後のIoT の導入形態を尋ねると、「生産設備情報と基幹システム(生産管理システム等)の連携」が68.8%と最も高く、次いで「製造現場から得られる新たな種類のデータ取得」(40.9%)、「自社工場間の生産設備の情報連携」(32.3%)、「生産設備同士の情報連携」(26.9%)となっている

  • 人材不足が叫ばれる中、製造業においても生産性の向上は待ったなしの状況にあるが、県内では中小企業を中心にIoTの導入は遅れている。ただ導入効果が「生産性の向上」にあると回答した企業が8割を越え、また、今後の導入形態は「生産設備情報と基幹システムの連携」であると回答した企業が7割近くになるなど、導入の具体的なイメージを持つ企業も相当数存在している。費用対効果など他にも検討課題があるが、情報収集の段階から一歩抜け出し、具体的な検討を進めていくことが求められる。

図表 IoT導入状況


 

    プレスリリース資料  長野県内製造業におけるIoT導入状況調査(441KB)(PDF文書)