オンリーワンの空間を提供する「悠Uサンルーム®」
株式会社幾久屋

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最終更新日: 2017年3月10日

米大統領の執務室に着想を得て開発

  硝子、サッシの販売施工を行う株式会社幾久屋は、創業82年となる老舗企業ですが、自社開発のサンルームが好評で、今や全国から注文が入る人気製品となっています。
 サンルームの販売開始以前は建設業者の下請の仕事に多くを頼っており、会社を飛躍させるために自社製品の販売が必要かつ夢でもありました。馬場社長は以前訪れた米国で、カーター元大統領がアトランタ郊外に建てた執務室(ovalroom)を訪問した際にその美しさに感動し、強い憧れを抱くに至りました。以来長年持ち続けた憧れが「こんな優雅なデザイン、空間のサンルームがあったら誰もが喜ぶに違いない」という確信に変わって、2001年に自社製品として開発に取り掛かることになりました。 

  ▲ 庭園に合わせ選ばれたサンルーム

独自デザインを保護するために意匠権を取得

 商品として耐え得るよう完成度の高い多角形で半円形のサンルームを製作することは、想像以上の苦労の連続でした。「価値ある製品、そして絶対に売れる」という確信のもと、模倣されることを防ぐため、知的所有権の登録申請の手続きをとりました。そうして建築物ではめずらしい「意匠登録(Designpatent)」が実現し、商標登録も行って自社開発製品「悠Uサンルーム®」が完成しました。
 本社の正面に、この独特の形状をしたサンルームを展示したところ、通りがかりで見かけた人が立ち寄って商談に繋がるなど、自然と受注が舞い込んできました。優雅なデザインに加え、夏の暑さを和らげる中空シート・ヒートカットの採用で快適な居住性も確保しており、工事費も含めて平均価格300万円と高額にもかかわらず、注文は途絶えることがありません。現在はインターネットのホームページを閲覧しての問合せも多くなっています。  

 

▲ 法人向けに設置されたお洒落な商談ルーム

いかなる場所にも設置ができるオーダーメイド

  「悠U サンルームⓇ」の強みは、デザインや形状の権利が守られていることだけではありません。その多角形の建築物を、顧客の要望に合わせていかなる場所へも設置できる技術・ノウハウが最大の強みです。顧客の要望はまさに千差万別で、1つとして同じものはありません。累計200棟を設置する中で蓄積されたノウハウが、競争力の源泉になっています。
 「今後は知名度を活かして県内の潜在ニーズを掘り起こすとともに、ハウスメーカー、建築業者などへも積極的にPRしていきたい。そして、県内の皆さんに優雅な空間で暮らすという素敵なコトを提供し、地域に愛される企業を目指したい」と馬場社長は熱く語っています。

 

▲ テラスの上の素敵な憩いの場

株式会社幾久屋

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