足の計測機で足もとから健康をサポート
株式会社シューマート

  株式会社シューマートは、長野のほか群馬、新潟、山梨、栃木、茨城の県内外で計37店舗を展開する靴の大型専門店チェーンです。同社は各エリアの旗艦店舗に足の形状を立体的に計測できる三次元足型自動計測機と足圧測定機を導入し、お客様の靴の悩み事を解消するためのサポートを行っています。 

 

　▲　本社ショーウィンドウ

足と靴に関する困り事を解決する靴屋に

　同社が靴に関する悩み事に対するサポートを行うきっかけとなったのは、20年程前、300坪という大型店を出店した時に、自分の足に合わない靴を履いて外反母趾や腰痛などの疾病に悩んでいる人が多いことに気付いたことです。その時から、百貨店の靴コーナーにいる「シューフィッター」（足と靴の悩み事を相談できる専門家）を自社で育成し始め、現在、正社員120名のうち約50名のシューフィッターを各店に配置しています。  

 

▲　シューフィッターによる計測

カウンセリングできる専門コーナーも

　そうした取り組みを進める中で、足の計測をより正確に短時間で行うために、５年前から足型と足圧を計測できる機械を導入し、お客様によりきめ細かいアドバイスができるようになりました。今後は、更に中敷きによる補正や歩き方の指導ができるように、専門のカウンセリングコーナーを設置することも考えています。

 

▲　店内に設置されている３D 計測機

「コト」消費の提案を強化

　靴の市場は成熟期を迎え、大きく売上高が伸びていくことは考えにくい状況です。ただ、旅行、健康に代表される「コト」消費に関連する靴の市場は伸びています。そこで「旅行」というコトや、「健康」というコトを実現するために、ウォーキングシューズやランニングシューズの提案力を強化をしています。
　ウォーキングに関しては、県内にウォーキングポールを製造している国内トップメーカーが集中していることもあって、そうした企業と連携し、ポールを使った「ノルディックウォーク」という健康づくりの提案を行い、ポールと共にそれに関連した靴を提供しています。
　最近は採用の場面でも、健康という「コト」を通じて「人のためになる仕事」をしたいという学生が応募してくるようになりました。
　こうして「モノ」から「コト」への提案力をさらに進め、今後もお客様の「足と靴」の悩み事の解消を通じて地域に貢献していきたい考えです。

株式会社シューマート