おいしい「信州ワインブレッド」で県内産業を元気に
柄木田製粉株式会社

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最終更新日: 2017年1月10日

  小麦粉、乾麺の製造・販売を行う柄木田製粉株式会社は、小麦やワイン用ぶどうなどの長野県産農産物の素材の良さを県内外に発信し、生産と需要の拡大を図るため、2016年7月「信州ワインブレッド研究会」を発足させました。
  小麦粉の消費量全国上位の長野市 善光寺平では、昔から米と麦の二毛作が行われていました。域外に販売する米の代わりに、小麦を地域で消費するようになり、おやき、すいとん、うどん、ニラセンベイなど、独自の粉物文化が発達してきた。現在でも長野市の小麦粉の消費量は全国で上位です。また県内で栽培される小麦の種類は北海道に次いで2番目に多く、その品質も高い評価を受けています。 



▲ 社屋全景

おいしい小麦粉の開発とレシピ提案

 同社は、製品開発とともに、顧客への提案を強化しています。その際に強みとなっているのが石臼製粉と、長野県産小麦です。石臼製粉は、小麦が持つ繊維質やミネラルなどの栄養素が多く含まれ、味や香りが引き立ちます。さらに「ゆめかおり」や「ハナマンテン」など県内で栽培される6種類の小麦は、それぞれに個性が強いのが特徴です。築きあげてきた製粉会社ならではの知識と技術でこれらをブレンドし、顧客の要望に応じた、より特徴のあるオーダーメイドの小麦粉の提案が可能となっています。多種多様な小麦粉の性格や、適した用途を正しく伝えることで、メニュー作りや製品開発を顧客とともに行っています。  

 

▲ 石臼製粉機

実案の中から生まれた信州ワインブレッド

 そうした提案の中から生まれたのが「信州ワインブレッド」です。長野県はワイン用ぶどうの生産量が全国1位であり、それらを原料としたNAGANO WINE も注目を集めています。このワインと長野県産小麦を組み合わせて、ブランド力のある製品を作りあげて行きたいとの同社の呼びかけに、県内のベーカリー、ホテル、レストラン、ワイナリー、農産物生産者ら約30社が加わり「信州ワインブレッド研究会」が発足しました。各社、多彩なNAGANO WINE を使用し、練り込むフルーツにも工夫を凝らし、さまざまなバリエーションの信州ワインブレッドが生まれつつあります。早くも1本2,000円の高価格帯の商品が好評を博している店舗もあります。

 

▲ 信州ワインブレッド

長野県産小麦の地産地消を

 現在、信州ワインブレッドは、県内では高原のパンやさん(小海町)、軽井沢プリンスホテル(軽井沢町)、Pain de Tonalite(茅野市)、太養パン店(諏訪市)、まる屋(東御市)などで販売しています。研究会の事務所を置く同社は、今後さらに会員を増やし、ブランド化を図ることで、小麦を始めとする長野県産農産物、ひいては地域経済の発展に寄与したいとしています。

柄木田製粉株式会社

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