工作機械

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最終更新日: 2022年2月10日

最近の業界概要

  • 工作機械は、金属などの材料を切削・研削などによって不要な部分を取り除き、必要な形状の部品に作り上げる機械である。スマートフォン、家電、医療機器、自動車、航空機など、あらゆるものの部品が工作機械から生まれるため、機械を作る機械「マザーマシン」と呼ばれる。
  • 工作機械の受注動向は、景気の先行指標として注目されている。全国における工作機械の受注総額は図表1のとおり、リーマンショックの影響による2009年の急減以降順調に回復し、18年は1兆8,157億円と過去最高額を更新した。
    その後、米中貿易摩擦の影響や新型コロナの影響で工作機械の需要は大きく減少し、20年の受注総額は、10年ぶりに1兆円割れとなった。21年に入ると、主要な輸出先である中国や米国を中心に設備投資が増加し、外需がけん引する形で、受注総額は前年比+70.9%の1兆5,413億円と大幅に回復した。
     

図表1 全国の工作機械受注総額の推移

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長野県内の動向

  • 長野県内の工作機械メーカーの特徴として、小型機に強みを持っている企業が多く、生産する主力機種は、旋盤(NC旋盤)、専用機、マシニングセンタが中心となっている。
  • 長野県の工作機械製造品出荷額等の推移を図表2でみると、全国同様、10年以降18年まで増加した後、19年は787億円と減少した。県内工作機械メーカーは、全国と比べて輸出比率が低いため、出荷額は国内の設備投資需要に左右される傾向が強い。(詳細は経済月報2022年2月号をご覧ください。)

図表2 長野県の工作機械製造品等出荷額の推移

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